Mリーグ機構は「Mリーグ2019 朝日新聞ファイナルシリーズ」6月19日1回戦に出場する4選手を発表した。わずか6日間、12戦のスプリントレースであるファイナルは、早くも後半戦に突入。首位を走る好調セガサミーフェニックスがこのまま突っ走るのか、2位以下が引きずり下ろし混戦に持ち込めるか。追う3チームとしては既に正念場を迎えている。
前半3日間の6戦で3勝と、一気に首位に立ったセガサミーフェニックス。立役者は、なんといっても2戦2勝の魚谷侑未(連盟)だ。レギュラーシーズンMVPの力を、ファイナルの大舞台でもフルに発揮し、強豪相手に堂々たる戦いを続けている。後半戦の初戦を任され、追いかける3チームを蹴落とすトップを取れれば、優勝への距離がぐっと縮まる。
前夜は朝倉康心(最高位戦)の役満に沸いたのがU-NEXT Pirates。6戦2勝で2位につけ、1回のトップでも首位奪回できるポイント差にいる。先発の瑞原明奈(最高位戦)は、前回登場時に役満・四暗刻をテンパイするなど、勢いは上々。2日連続での役満が飛び出すようなら、海賊船に順風満帆だ。
惜しいところでトップを取り切れていないのが渋谷ABEMAS。6戦1勝ながらラスも引かず、なんとか食らいついている。前回、ファイナル初出場で初勝利をあげた日向藍子(最高位戦)が、麻雀愛溢れる戦いで状況を打開できるか。
KADOKAWAサクラナイツは4連続ラスから2連続2着と、脱落の危機からなんとか踏みとどまった。レギュラーシーズンで首位争いを演じ、セミファイナルでは首位にも立った。狂った歯車さえ元に戻れば、新規参入チームでも上位で戦い抜いてきた力強さも戻る。内川幸太郎(連盟)が、その役目を果たせるかどうかで、今後に与える影響は大きい。
【6月19日1回戦】
KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟) 個人15位 ▲33.1
渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦) 個人13位 +18.6
セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟) 個人1位 +451.4
U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦) 個人17位 ▲101.8
※成績はレギュラーシーズン
【6月18日終了時点での成績】
1位 セガサミーフェニックス +178.3(6/12)
2位 U-NEXT Pirates +99.8(6/12)
3位 渋谷ABEMAS +32.7(6/12)
4位 KADOKAWAサクラナイツ ▲52.1(6/12)
※セミファイナルの成績から1/2を持ち越し
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。





