Mリーグ2019 朝日新聞ファイナルシリーズ6月19日の1回戦で、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟) が技ありの失点回避を見せた。
東4局3本場、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)と渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)のリーチ合戦に対して、魚谷はフリテンの一・四万でテンパイ。上家の瑞原がツモ切った四万に対して長考に入った。
ここでの思考は「危険牌を引くことでノーテンになってしまう」ことを避けるべく、チーをするか否か。
チーせずにツモ山に手を伸ばし、そこにアガリ牌が入れば最高の結果となる。一方で、鳴いて暗刻の中を落とせばこの瞬間のテンパイは維持できる。しかし後者の場合は、ハイテイが自分に回ってしまう(ツモ番が増えてしまう)ため、再度ノーテンになる可能性のある抽選を受けなくてはならない。
解説を務めていた藤崎智(連盟)は上記のことを伝えた上で、「かなり難しい計算だと思います」と説明した。
結果は日向が瑞原のロン牌を掴み、終局となったが、魚谷が鳴かなければツモられていた。チーによって失点を回避するファインプレーにファンもすぐさま反応し、「この女こわいわ」「悪魔のチー」「ゆーみんすごw」と、思いもよらない結末に騒然となった。
魚谷は今期レギュラーシーズンでMVPを獲得。ファイナルに入っても好調は変わらず、この日も連投で2着2回、ファイナルは4戦オール連対で+136.2と、個人成績首位を維持している。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







