Mリーグ機構は「Mリーグ2019 朝日新聞ファイナルシリーズ」6月22日1回戦に出場する4選手を発表した。昨年9月末から始まり、途中2カ月半の延期も挟んだ長いシーズンも、いよいよ残りあと2日、4試合のみ。好調チームが独走するのか、それとも大逆転劇が待っているのか。
2期目のシーズンで、優勝までの最短距離にいるのはセガサミーフェニックス。2位U-NEXT Piratesに82.8ポイント差をつけ、1戦であればトップラス級のリードを持っている。仮に今日、1日2勝を達成すれば、最終日の試合はウイニングランにも近くなる。先発するのはシーズンMVPの魚谷侑未(連盟)。止まらぬ勢いで、他の3チームに引導を渡すか。
ファイナルに入り、一気に息を吹き返したのがU-NEXT Pirates。トップとラスが入り乱れるが、トップが大きく、現在は2位まで浮上した。先発するのはセミファイナルで大活躍した石橋伸洋(最高位戦)。ファイナル未勝利だが、他の3人に続く勝利で、逆転優勝に夢をつなげるか。
必死に食らいついているのが3位の渋谷ABEMAS。19日の2試合目では、苦戦が続いていた松本吉弘(協会)が箱下ラス目から逆転トップを取ると、チームメイトも涙した。思いを背負って登場するのは多井隆晴(RMU)。大一番になるほど力を発揮するタイプだけに、2年連続2度目となるファイナルでの雪辱は、フルパワーが出る条件が揃っている。
奇跡の大逆転優勝には、ほぼ4連勝が必要なKADOKAWAサクラナイツ。レギュラーシーズン、セミファイナルと順調に勝ち進んだものの、ファイナルに入り一気にポイントを減らした。先発の岡田紗佳(連盟)は前回、極度の緊張にも歯を食いしばり2着に。トップを取れば、チームの雰囲気も再び桜色に染まる。
【6月19日1回戦】
KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟) 個人22位 ▲152.8
渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU) 個人6位 +211.4
セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟) 個人1位 +451.4
U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦) 個人24位 ▲168.1
※成績はレギュラーシーズン
【6月19日終了時点での成績】
1位 セガサミーフェニックス +201.9(8/12)
2位 U-NEXT Pirates +119.1(8/12)
3位 渋谷ABEMAS +66.3(8/12)
4位 KADOKAWAサクラナイツ ▲128.6(8/12)
※セミファイナルの成績から1/2を持ち越し
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。




