優勝候補に挙げられながら、最終結果は2年連続の3位。渋谷ABEMASの4人には、達成感よりも悔しさの方が強く残った。リーグを盛り上げようという意識は、8チームの中でも特に強い中、目標としていた頂点まであと2歩分、何が足りなかったのか。最終戦の戦いを終えたばかりの4人に聞いた。
▶動画:渋谷ABEMAS、2019シーズン・セミファイナルシリーズダイジェスト
-2年連続の3位という形になりましたが、その結果を受けて一言ずつお願いします。
多井隆晴(以下、多井)
そうですね、まあ、今日、さっきまでは悔しかったんですけど、もうすでに我々の戦いは始まってるので、ポジティブにそこは考えようかなと。唯一、ファイナルに2年連続残ったのが我々だけなので、その記録はこれからも続けたいなと。ABEMASがMリーグの顔というか、主人公チームというか、いつまでも中心チームでいられるように、麻雀だけでなく、麻雀以外の活動も精力的に4人でやっていきたい。ファンサービスだったり、Twitterのフォロワー数とか、そういったもので他のチームに負けないようにしていきたいと思ってます。
-白鳥さんは去年に比べて、個人の成績がかなり上がりました。今年1年いかがでしょうか。
白鳥翔
やっぱり、去年負け続けてしまったっということで少し重圧があって、(開幕)初戦に出させていただいたんですけど。初戦もラスからスタートして、個人としてはかなりプレッシャーがかかる1年だったんですけど、後半伸ばせて、途中は個人首位にもなれて、気分良く打てました。まあ、それは個人のことであって、個人はどうでもよくて、チームでどうやって勝っていくかっていうことだけを精一杯考えてきたつもりだったので、個人どうこうっていうのは、自分の中では振り切れたかなと思ってます。やっぱりこうやって一回振り切れてしまうと、たぶん来年以降もつまずくこととか、迷いとかもなくなると思うので。僕としては、1年契約でどうなるか分かんないんですけど、またこの4人で来年も挑戦したいなと思っています。
-松本さんは結構厳しい年で、ツキにもなかなか恵まれない年でもあったかもしれません。ただファイナルでは勝利もありました。改めて1年いかがでしたか。
松本吉弘
僕は白鳥さんとは対照的で、去年プラスで終えて、今年すごいマイナスを叩いてしまって。ただ、本当に多井さんが言った通り、もう戦いは始まっていて、僕にとって本当に勝負の年は来年からって思っていて。この負けた中で、チームの3人に教えてもらったことが、すごい勝った年よりも、負けた今年の1年の方がすごい大きな財産になったなとは思っていて。この負けた中でいろんなことを得られて、最後のファイナルの最終戦で僕はトップを取れたんですけど、あの中に結構、今まで教えられたものが凝縮されてたかなと思うので。今年もたぶん白鳥さんと同じように、来年の3期目はすごいプレッシャーだとは思うんですが、負けたことを全て活かして、このチームで、同じチームで優勝したいと思います。
-日向さんは今シーズンから参加をされて、特にチーム愛を持って、チームワークの中心的な感じの存在だったかなと思うんですが、その点も含めて、1年いかがでしたか。
日向藍子(以下、日向)
良いことも、辛いこともたくさんあった1年でした。結果としては、今すごく悔しいんですけど、本当に、今までにない経験をいくつもできてて、(ドラフトで)選んでもらったことにも感謝ですし、仲間と一緒に予測しながら戦えたことも良かったし。半年くらいしかやってないのに、すごい思い出がいっぱいです。
-開幕前に「私、こういうチーム戦大好きなんです」とおっしゃっていました。シーズンを終えて、より好きになりましたか?
日向
何があっても、この3人の麻雀と人柄と一緒に過ごした時間のおかげで、前を何度も向けたので…。はい、大好きです。※声を詰まらせ涙
-最後に2年連続3位で、あと2つ上がるために何が必要を含めて、ファンへメッセージをお願いします。
多井
我々はMリーグだけじゃなく、日本麻雀界の主人公4人だと思ってますんで。漫画でも映画でも、第1話、第2話からチャンピオンになる漫画ってないじゃないですか。だから筋書きはできてるんですよ。他のチームはこの後いろいろ練習して、どれだけ伸びしろがあるか分かんないですけど、我々のチームは1年後、3年後、5年後、一番伸びしろがあると思ってるんで。僕が現役最強と呼ばれてて、その僕の全てのノウハウを彼ら3人に伝えていくので。まあ、間違いなく右肩上がりになると思うんでね。楽しみですね、3位、3位、2位、1位、1位みたくなるんでしょうね。楽しみです!









