
『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』と聞いて、懐かしさを感じる人は多いだろう。全編フルCGで制作された本作は今年で生誕20周年となり、5月7日(土)には「超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズ復活祭」も開催される。これにあわせ、AbemaTVでは『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』の一挙放送を予定しているので、当時見ていた方は、特にチェックして欲しい。
本作の見どころといえば、独特のアドリブで人気の千葉繁をはじめ、子安武人や高木渉、山口勝平といった人気声優たちによるアドリブ合戦だ。
ストーリーとは全く関係のない台詞回しだが、こうした妙に「ユルい」雰囲気も本作の魅力の1つ。唐突にしりとりをはじめて、コンボイに「ゴリラ」と言わせるシーンなどは、なんとなく覚えているのではないだろうか。
今回は、全26話の中よりセレクトした名(迷?)アドリブシーン5選を紹介する。
第10話「殺人ウィルス」
このエピソードでは、普段は冷静沈着なコンボイが殺人ウィルスに犯されて、狂戦士となって大暴れする。コンボイの容赦のない戦いっぷりは、シリーズの中でも屈指のシリアスなシーンだ。
単身、デストロンの宇宙船に攻撃を仕かけるコンボイ。それを迎え撃つタランスは、斧型アンカーを発射。しかし、コンボイはこれを片手で受け止める。そして、不敵に笑うとゆっくりと、タランスに近づいていく。距離を詰めると斧をタランスに突き刺す。完全に悪役面のコンボイである。
そして、突き刺されたタランスが断末魔のように放つセリフ。

タランス(CV:長島雄一)「よい子のみんなは、真似しないでね~」
第11話「さよならラットル!?」
本エピソードのアドリブは、オープニングからスタートする。
ラットル(CV:山口勝平)「おいら、ラットル!今日のサブタイは、『さよならラットル!?』だってさ。おいらの運命はいかに?ビーストウォーズの始まりだ~い」

オープニング前のナレーションアドリブは、ビーストウォーズの楽しみの1つ。この回以降、アドリブ内容に激しさが増していったように思えるのは、気のせいではないだろう。
第16話「ライノックスの大暴れ!」
本エピソードでは、ライノックスがデストロン化されてしまう。ライノックスを救うため、サイバトロン戦士たちはデストロン基地に攻撃を仕かけた。
そして、ダイノボットとスコルポスの一騎打ちのシーン。
ダイノボットを圧倒するスコルポスだが、そのシーンでこんなアドリブが飛び出す。

スコルポス(CV:遠藤雅)「オラオラ、このやろう。正義の味方に寝返りやがって。てめぇ、人気あるらしいじゃねぇか。俺なんかサソリが気持ち悪いって、お母さんたちに嫌われてるんだ、このやろう」
みんな、人気には敏感らしい。
第17話「ダイノボットが二人に?」
本エピソードでは、ダイノボットにそっくりな「ダイノボットクローン」が登場する。
アドリブシーンは、そんなダイノボットクローンの誕生シーンから。

メガトロン(CV:千葉繁)「ピーマンとキャベツの千切り!」
スコルポス(CV:遠藤雅)「ウラウラ。りょうか~い」
メガトロン「みりんを少々」
スコルポス「操作開始~」
メガトロン「イオンビームの出力を上げるんだ!」
スコルポス「ウラ!りょうか~い」
メガトロン「そして塩コショウ」
まるで、料理でもつくっているかのように、クローンダイノボットが造られていく。
ちなみに、結局クローンダイノボットは、ダイノボットとの一騎打ちに敗れる。
そして、クローンダイノボットがどこに行ったかといえば…

ダイノボット(CV:藤原啓治)「残念ながら、もうご対面は出来ねぇ。俺そっくりのハンサムボーイで……味も最高だったぜ」
本当に冗談だったのだろうか。
第22話「ストップ・ザ・くしゃみ」
サブタイトルは「ストップ・ザ・くしゃみ」となっているが、本エピソードではファンの中では有名な「おなら」回である。
タランスのウィルスに感染してしまったライノックスは、くしゃみをする度にエネルギーを消耗して生命の危機直面してしまう……というシリアスなエピソードのはずなのだが。
それを解決したのが、なんと……

おならである。
このとんでもないストーリー展開に唖然とした視聴者も多かったはず。
しかし、それは視聴者たちだけではなかったようだ。キャラクターたちも……

メガトロン(CV:千葉繁)「よりによって、オナラで話を終らせるとは、なんといい加減な脚本なんだ!それにしても」
デストロンたち「くっさ~い!」
今回紹介したエピソードも、AbemaTVでの一挙放送にて注目しながら見てしてほしい。
ビーストウォーズ復活前夜祭!24時間一挙放送
5月5日(木)4時11分~/15時~
(C) TOMY 「トランスフォーマー」「TRANSFORMERS」は株式会社タカラトミーの登録商標です。
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