将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(17)が7月16日、ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第4局で、渡辺明棋聖(棋王、王将、36)と対局中だ。戦型は、先手の渡辺棋聖が得意の矢倉を選択した。藤井七段は勝てば、これまでの記録を半年以上更新する17歳11カ月という最年少タイトル獲得記録を樹立する。タイトル戦33回出場で25期獲得のトップ棋士、渡辺棋聖とどんな戦いを繰り広げるか。
▶中継:新記録なるか!藤井聡太七段、最年少タイトル獲得へ渡辺明棋聖と対局
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、約2カ月公式戦から離れていた藤井七段だが、再開した6月からの対局ラッシュをもろともせず、快進撃を続けている。棋聖戦で最年少でのタイトル挑戦を決めたほか、王位戦でも挑戦権を獲得。現在は、棋聖・王位の“ダブルタイトル戦”として、同時期に2つのタイトル獲得に挑んでいる。今シリーズはここまで2勝1敗とリード。仮に二冠を達成すれば、昇段規定により最年少での八段昇段までついてくる。
全国のファンが期待する最年少記録だが、立ちはだかる壁は強大だ。現在、最多の3つのタイトルを保持する渡辺棋聖は“現役最強”と呼ばれることもあり、タイトル獲得数は現役3位・歴代5位の25期。昨期までにタイトルをかけた番勝負に33回登場、うち25期の防衛・奪取で、タイトル獲得率は.757だ。渡辺棋聖も同時期に、豊島将之名人(竜王、30)との名人戦七番勝負を戦っており、三冠維持だけでなく初の名人&四冠を狙っている。選んだ矢倉は第1局、第2局で敗れた戦型で、渡辺棋聖としては意地を見せた形になっている。
両者の対局は、初手合が早指し棋戦の朝日杯将棋オープン戦で、この時は藤井七段が勝利。長時間対局としては今シリーズが初めてで、通算では3勝1敗で藤井七段がリードしている。
持ち時間は各4時間で、終局は夜の見込み。最終局にもつれ込んだ場合は、再度振り駒を行い、先手・後手を決める。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【昼食の注文】
渡辺明棋聖 スペシャルハンバーグセット 藤井聡太七段 みそ煮込みうどん
【昼食休憩時の残り持ち時間】
渡辺明棋聖 2時間53分(消費1時間7分) 藤井聡太七段 2時間39分(消費1時間21分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)