タイトル25期・渡辺明棋聖、藤井聡太七段に敗れ失冠「すごい人が出てきたなという感じ」
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 将棋の王位戦七番勝負の第4局が行われ、渡辺明棋聖(棋王、王将、36)が藤井聡太七段(17)に敗れ、シリーズ成績1勝3敗で、タイトルを失った。連敗スタートから第3局では意地を見せ、タイトル25期の実力者の地力を見せたが、本局では得意戦法である矢倉を用いたものの、中盤・終盤と徐々に押されて、挽回もできなかった。対局後は「すごい人が出てきたなという感じ」と語った。

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 渡辺棋聖は第1局、第2局と得意の矢倉で連敗したものの、第3局では逆に藤井七段が得意とする角換わりの将棋で快勝。歴代5位、現役3位のタイトル数を誇る力強さを見せつけていた。

 注目の第4局は、先手番から敗れた第2局と同じ矢倉で、しかも同一局面に進行させるという展開に。敗れた将棋の研究を入れて、雪辱を期すという意地もかけた一局だった。それでも中盤・終盤の勝負どころでじりじりと差をつけられると、粘りを見せたものの逆転はならなかった。

 対局後、取材に応じると「中終盤の競ったところで勝てなかったので、そこの指し回しは、こっちが気づいていない手が多かったです。注目度は高かったんでやりがいとしては感じていたんですが。藤井さんとは初めての番勝負ということで、内容的にも競ったところで負けているんで、すごい人が出てきたなという感じです」と、若き才能と、その成長に脱帽といった様子だった。

 それでもまだ棋王、王将と2つのタイトルを保持する実力者。藤井七段とは、これからも好勝負を数多く繰り広げそうだ。

ABEMA/将棋チャンネルより)

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