将棋の叡王戦七番勝負第4局が7月19日、愛知県名古屋市「亀岳林万松寺」で午後7時30分から開始した。自身初のタイトル防衛を目指す永瀬拓矢叡王(王座、27)と、序列1位の豊島将之竜王・名人(30)による複数冠同士の注目対決。第1局は千日手の末、豊島竜王・名人が勝利したが、第2局、第3局と連続して持将棋。タイトル戦史上初、2度の持将棋が出る稀有な番勝負は、第4局も先行きは全く見えない。
▶中継:第5期 叡王戦 七番勝負 第三局・第四局 永瀬拓矢叡王 対 豊島将之竜王・名人
紹介をリードする棋士が、絶対に負けないという意志を貫き通すと、こんな珍しいことが起きるのか。第1局は夜戦に入ってからの千日手。第2局も同じく夜戦に入ってから持将棋で引き分けに。持ち時間各1時間という、タイトル戦最短の持ち時間で行われた第3局も、両者持ち時間を使ってからも終わる気配を見せず、両者が入玉。長い将棋史で一度もない、タイトル戦で2度目の持将棋が成立した。
なお、タイトル戦の「引き分け」という点では、第40期名人戦七番勝負で中原誠名人と加藤一二三十段による激闘が知られるところで、千日手2局、持将棋1局。2日制の対局でもあり、合計20日間に渡る「史上最長の十番勝負」となった。
本局の持ち時間は各1時間で、先手は豊島竜王・名人。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)