<大相撲七月場所>◇十三日目◇31日◇東京・両国国技館
前頭十七枚目の照ノ富士(伊勢ケ浜)が、新大関の朝乃山(高砂)を寄り切って1敗を死守した。互いに優勝がかかった文字どおり譲れない一番。さらに新旧の大関対決という巡り合わせとなった一番で、先輩大関の意地を見せつけた照ノ富士の完勝に、ネットが騒然。「おかえりなさい」という喜びや労いの声、「胸アツ」「泣ける」といった感動の声が多数寄せられた。
ABEMAで解説を務めた元小結・旭道山は「朝乃山は左の上手を引いたら強いが、照ノ富士は右を差したら強い。四つになったら照ノ富士」と話していたが、まさにその通りの展開となった。取組後、旭道山は敗れた朝乃山に対して「四つになり十分と思ったかもしれないが、十二分があるということを理解してほしい」と今後に向けてアドバイスを送った。
照ノ富士は元大関ながら、ひざの大けがで序二段まで陥落。今場所は14場所ぶりに返り入幕を果たし、幕尻ながら優勝争いに加わっている。史上初となる序二段からの幕内復帰、さらに歴史的な復活優勝へ向け、また一歩近づいたことになる。
そんな照ノ富士の勝利に興奮を抑えきれない様子の旭道山が「この瞬間を見たということは、相撲の歴史の1ページを見たということ。今の自分たちの立場、社会に照らし合わせて考えてみると、ここまで復活して、ここまでやり遂げる。諦めたらダメだということ」と話すと、ネット上には「胸アツ」「泣ける」「鳥肌」「カムバック優勝だ」などのコメントが躍った。
照ノ富士は十四日目、ここまで3敗と好調の関脇・正代(時津風)との一戦に臨む。まずはこの一番に勝ち、結びで前頭七枚目・照強(伊勢ケ浜)を迎え撃つ2敗の朝乃山にプレッシャーをかけたいところだ。(ABEMA/大相撲チャンネルより)
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