白星“もってきまくり”近藤誠也七段、本戦で無傷の個人5連勝 チームは決勝へ/将棋・AbemaTVトーナメント
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 プロ将棋界初の早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の準決勝、チーム渡辺VSチーム三浦が8月1日に行われ、第7局でチーム渡辺・近藤誠也七段(24)がチーム三浦・高野智史五段(26)に勝利、チームを決勝へと導いた。近藤七段個人としては、本戦に入って無傷の5連勝。超早指し戦で“覚醒”ともいうべき大活躍ぶりを見せた。

▶中継:第3回AbemaTVトーナメント準決勝<チーム渡辺 VS チーム三浦>

 自身も驚く好調ぶりに思わずジョークも飛び出した。「公式戦にフィッシャールールってありましたっけ」。本戦に入り、1回戦は2連勝、そして準決勝は3連勝で、合わせて無傷の5連勝。チームリーダーこそ、タイトル25期を誇る兄弟子・渡辺明二冠(36)だが、この超早指し棋戦においては、完全にエースと呼べる大活躍ぶりだ。

 チームを決勝へと導いた一局は相矢倉。序盤から近藤七段が、少し工夫を入れて「少し珍しい将棋」へと導いた。棋風どおり近藤七段の攻め、高野五段の受けという展開で進行すると、高野五段からの逆襲も受けつつ、なんとか攻め切り勝ち。「どっちがいいのかわからなかったです」と振り返る熱戦になったが、勝利に思わず顔もほころんだ。

 この日の試合前、渡辺二冠は決勝進出を果たせば、チームのサブネームにもなっている「所司一門」として記念グッズを作ることを明言しており、これで公約を果たすことが決定。あとはそのグッズを優勝賞金1000万円で作るか、グッズに「優勝」と入るか。その戦いでも近藤七段は、その覚醒した力で勝負どころに登場する。

◆第3回AbemaTVトーナメント

 持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで対局。全12チームが4つの予選リーグに分かれて戦い、各リーグ上位2位までが予選通過。決勝トーナメントは5本先取の9本勝負で行われ、勝ち越しが決定した時点で終了する。1チームは3人で、各棋士は1試合につき最低1局、最大3局の範囲で指す必要がある。対局者は各対局前に決定する。優勝賞金1000万円。

◆決勝トーナメント進出チーム

 チーム渡辺、チーム永瀬、チーム康光、チーム三浦、チーム久保、チーム天彦、チーム広瀬、チーム糸谷

ABEMA/将棋チャンネルより)

生中継!第3回AbemaTVトーナメント準決勝<チーム渡辺 VS チーム三浦>
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