青木真也、9・10は「格闘技戦、待ったなし。コロナ禍の社会で“自分の解”を信じて闘う」
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 9月10日(木)、渋谷オーイーストにて試合をします。「試合をする」旨を伝えてはいましたが、日時場所、対戦相手が決定しました。ようやくと言いますか、なんと言いますか、形にするまでこぎつけた関係者の仕事量と熱量には感謝です。本当にありがとう。懸命に働いて向き合って返します。

【映像】覚悟が満ちた記者会見の様子

 11カ月ぶりの格闘技戦です。

 格闘技戦が決まると自分が「闘い」をしている人だと強く自覚します。プロレスも他の仕事も「闘い」には変わらないけれど、「闘い」を強く意識させてくれるのは格闘技戦だと僕は感じます。仕事に差異はないけれど、僕の中では格闘技戦ほどに闘いを感じさせてくれるものはありません。MMAではなく、格闘技戦と書くことに意味があって、アントニオ猪木が異種格闘技戦を「格闘技世界一決定戦」と打ち出したところから言葉を借りています。アントニオ猪木の格闘技路線は強さの追求と世間との闘いがテーマだと僕は解釈しているので、まさに今の言葉だと思って、格闘技戦という言葉を使いました。

 今は何をしても話題の中心はコロナです。当時のプロレスに対する認識とアントニオ猪木が闘ったように、僕も正解が多数存在する社会で自分の解を信じて闘います。青木真也の格闘技戦、待ったなしです。

 今大会のテーマが「覚悟を決めろ」です。

 僕がnoteで「覚悟を決めろ」と記したところから来ているようで、昨年10月大会の「舐めんなよ!ジャパニーズMMA」に続いて青木発の言葉を採用していただきました。言葉の重みはそれぞれ違うのは仕方がないのですが、試合の条件を詰めているときに相手から「心中する覚悟」を感じて、「退けねえなあ」と寒気がしたところからきています。久々にプロモーターと刃物を突きつけ合うような関係性になれて、そこだけは嬉しく思います。これは嬉々としているんだ。最後はケンカ別れだとしても、お互いに覚悟を決めて向きあって、内臓擦りつけあって、仕事していきたいです。

 こんな形で向きあってくれたのはPRIDEとDREAMで僕を創ってくれた加藤浩之さん以来だと感じています。こんなプロモーターと競技人生で何度も出会えるのは幸せなことでしょう。恵まれた格闘技人生です。

 なんだか覚悟は決まってしまっている。それがいいのかどうかはわからないです。損だと思います。

 このテンションで仕事して、自分自身の表現を全うしていたら、自分の居場所は格闘技業界からなくなるでしょう。そのくらい相容れないです。それでいいです。自分の物語、表現を全うしよう。

 舐めんなよ。青木真也を。舐めんなよ。覚悟を。

 9月10日まで懸命に生きよう。あちらこちら命懸けになりそうだ。

文/青木真也

 【映像】覚悟が満ちた記者会見の様子
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ABEMA TIMES