「聡太マニア」とファン騒然!橋本崇載八段、藤井聡太棋聖の“指す前の仕草”をズバリ指摘 驚きの観察眼
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 盤上の駒がどのように動き、局面が展開するかを読みまくるのが将棋の棋士だが、観察眼にも秀でたものがあるようだ。橋本崇載八段(37)が、7月に初めて公式戦で対戦した藤井聡太棋聖(18)について、指す前の仕草があることを指摘。8月19日に行われた王位戦七番勝負第4局の1日目で解説を務めた際、「あ、もぞもぞしてる。指すよ」と言った1分後に藤井棋聖が指したことで、ファンを騒然とさせた。

【動画】指す前の藤井聡太棋聖の仕草(8時間32分ごろ~)

 橋本八段の観察眼が披露されたのは、中継していたABEMAでのこと。聞き手を務めた山口恵梨子女流二段(28)と、あれこれトークを展開していたが、20分近く考えていた藤井棋聖について、突然「指すよ、これ」と言い出した。山口女流二段も思わず「本当ですか?」と聞き返したが、橋本八段は「クセがわかった。指すよ、これ。ちょっと見てて」と再度、指摘。中継のカメラが藤井棋聖をアップにしたところ、それから数秒して指した。山口女流二段は「すごい!どうして当てられるんですか。本当にすごい!素晴らしい!」と大興奮すると、ファンからも「本当に指した!」「何が見えてるんだ」「ハッシーすげーな」「藤井ウォッチャー認定」という声が一気に湧き出した。

 実はこの観察眼も、鍛えるタイミングがあった。7月6日に順位戦B級2組の対局で、橋本八段は藤井棋聖と初対戦。「思いのほか、早い時間からヤバいと(午後)3時ぐらいに気づいたので、投了しようかと思った」が、中継対局でもあったことから「逆転の要素もないから、彼の仕草を見ることにしました」と自虐トークを展開した。藤井棋聖の勝利で終わった対局の終了時間は午後7時50分。約5時間、橋本八段は藤井棋聖の一挙手一投足を観察することに務めたというのだ。

 ボロボロの扇子をくるくると回し続けていたこと、緑茶やジャスミン茶を飲んだ後、無糖紅茶も飲む「お茶系好き」であったこと、対戦相手としての圧は感じず「草食動物みたいで凄みがないが、盤上だけ異常にすごい」と思ったことなど、完全に“聡太マニア”化した橋本八段。「伊達に自分の将棋を犠牲にして一日、この天才を観察していたわけじゃない」と語ると、「指す前にもぞもぞするんです。指そうとする前に何度も止める。『ダメだ、ダメだ』って。おっさんになると手が止まらなくなりますからね」と、指す前の仕草を細かく伝えた。

 今回の王位戦は持ち時間が各8時間の2日制。1手指すのに数十分かかることは頻繁にあり、解説棋士が「そろそろ指しそうな雰囲気ですよ」とコメントすることは多いが、指摘してからわずか1分後というズバリ正解は、非常に珍しいこと。理由も聞いた視聴者は「研究の成果」「AIよりすげえ」「視聴者に極限寄り添った最終形解説者」と絶賛の嵐だった。

(ABEMA/将棋チャンネルより)

わかる?藤井聡太棋聖の指す前の仕草
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王位戦 七番勝負 第四局 2日目 木村一基王位 対 藤井聡太棋聖
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