「30年はタイトルホルダー」「段を名乗ることはそうそうない」先輩棋士たちが語る“藤井聡太時代”の到来
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 将棋の王位戦七番勝負七番勝負の第4局が8月19、20日に行われ藤井聡太二冠(18)が誕生した。10代初となる二冠達成に、最年少での八段昇段と、またしても快記録を打ち立てた天才棋士に、先輩棋士たちも絶賛続き。“藤井聡太時代”の到来を予言する声も多く「30年はタイトルホルダー」「段を名乗ることはそうそうない」と、最大級の賛辞を送った。

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 もはや「若手の勢い」というレベルのものではない。渡辺明名人(棋王、王将、36)から棋聖のタイトルを奪取し、最年少タイトルホルダーとなってからわずか1カ月後、今度は“千駄ヶ谷の受け師”の異名を持つ木村一基九段(47)から王位を奪取。史上初の10代二冠になった。活躍ぶりを目の当たりにする棋士たちは、その強さに舌を巻きつつ、本格的な時代到来に言及し始めた。

 第4局の1日目に中継の解説を務めていた橋本崇載八段は「いろいろと理解不能。人間を超えている気がしてならない。恐ろしい人だなと思うし、自分は当たりたくないですね」と語るとともに「少なく見積もっても30年はタイトルホルダーとして指すでしょう」と明言した。

 2日目の中継で解説を務めた“将棋の藤井”の先輩・藤井猛九段(49)も同意見だ。「もう漫画ですよ、漫画。漫画でもさすがに…っていう設定らしい」と、漫画にするにも強すぎると笑いを取った後、「もうすぐ(段位で)追いつかれちゃう。(藤井九段同士だと)区別しにくい。でも安心しました。藤井さんが段を名乗ることはそうそうない」と続けた。

 「タイトル2期」という八段昇段規定を満たした藤井二冠だが、「タイトル3期」となると、今度は九段に昇段する。ただ、タイトルを保持している以上、段位を名乗ることはなく「藤井棋聖」「藤井二冠」といったように呼ばれる。「羽生さんだって27年間、持ち続けていたから」と、将棋界のレジェンド・羽生善治九段(49)のタイトル最長保持記録、27年9カ月の更新まであるといった口ぶりだった。

 将棋界でピークと呼ばれる20代半ばでの二冠ならまだしも、まだまだ伸び盛りと思われる18歳での二冠。これからも強敵と戦うごとに成長を続ければ、将棋界の偉人たちが作り上げてきた大記録も、これからいくつも塗り替える。

ABEMA/将棋チャンネルより)

藤井聡太二冠、誕生!最年少で八段にも昇段
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