プロ将棋界初の早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の決勝トーナメント決勝、チーム渡辺VSチーム永瀬が8月22日に行われ、第1局でチーム永瀬・藤井聡太二冠(18)がチーム渡辺の石井健太郎六段(28)に勝利、最年少二冠・八段の底力を見せつけた。
【動画】第3回AbemaTVトーナメント<チーム渡辺 VS チーム永瀬>
いきなり圧巻の逆転劇だ。新たな最年少記録で日本中を沸かせた藤井二冠が、非公式戦とはいえ「二冠」となって初めて公の場で行う対局。相矢倉の出だしから、石井六段の積極的な将棋に中盤、押され気味になったが、プロ入り以来何度も見せてきた巧みな桂馬使いを披露。強固と思われた石井陣を見事に攻略、即詰みに討ち取った。
対局後、藤井二冠は「ちょっと途中から苦しくしてしまったかなと思うんですが、粘り強く指せた」と、難解な将棋を制しての初戦白星にホッとした表情だった。
◆第3回AbemaTVトーナメント
持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで対局。全12チームが4つの予選リーグに分かれて戦い、各リーグ上位2位までが予選通過。決勝トーナメントは5本先取の9本勝負で行われ、勝ち越しが決定した時点で終了する。1チームは3人で、各棋士は1試合につき最低1局、最大3局の範囲で指す必要がある。対局者は各対局前に決定する。優勝賞金1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)