プロ将棋界初の早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の決勝トーナメント決勝、チーム渡辺VSチーム永瀬が8月22日に行われ、第5局でチーム永瀬のリーダー・永瀬拓矢二冠（27）がチーム渡辺の近藤誠也七段（24）に勝利、チームは第1局から破竹の5連勝を果たし、優勝賞金1000万円を獲得した。
【動画】第3回AbemaTVトーナメント＜チーム渡辺 VS チーム永瀬＞
最後はリーダーが、白熱の勝負を制して頂点に立った。4連勝で迎えた第5局。チーム渡辺の中でも絶好調だった近藤七段に対し、相掛かりから横歩を取り飛車をさばきに出たが「中盤はかなり厳しかった」と振り返るように、苦しむ展開に。それでも持ち前の粘り強さを発揮すると、徐々に逆転の糸口を見出した。
チームは4月のドラフト会議から優勝候補の筆頭と言われてきた。永瀬二冠を筆頭に、指名時は無冠だった藤井聡太二冠（18）が、大会中に最年少のタイトルを獲得、さらに二冠に。増田康宏六段（22）も尻上がりに調子を上げ、時間を追うごとに最強チームへと成長していった。マークされる立場は厳しい中で、最後は圧巻のストレート勝ち。頂点に立つにふさわしい勝ちっぷりだった。
◆第3回AbemaTVトーナメント
持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで対局。全12チームが4つの予選リーグに分かれて戦い、各リーグ上位2位までが予選通過。決勝トーナメントは5本先取の9本勝負で行われ、勝ち越しが決定した時点で終了する。1チームは3人で、各棋士は1試合につき最低1局、最大3局の範囲で指す必要がある。対局者は各対局前に決定する。優勝賞金1000万円。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
