タイトル数を一気に増やした10年ほど前と比べても「劣っているとは思わないです」。それが先週、45歳の誕生日を迎えた久保利明九段の実感だ。トップ棋士との対局が続く中、今年度の成績は12勝5敗、勝率.7058(公表分のみ)と好調。9月3日から始まる王座戦五番勝負では、通算8期目のタイトルを目指し、永瀬拓矢王座(叡王、27)へと挑戦する。「自分の世代も、それこそ『羽生世代』の方々も、まだまだタイトルを取るぞと思ってやっていらっしゃる方がいっぱいいる。若手だけじゃないぞ、というところを見せていきたい」と、言葉も力強い。