将棋の最年少棋士・藤井聡太二冠(18)が9月9日、順位戦B級2組の対局で、谷川浩司九段(58)と対局中だ。午後6時からの夕食休憩の時点で形勢、残りの持ち時間ともに互角だ。どちらも中学生時にプロの門を叩いた天才同士。2度目の対決で勝利をつかむのはどちらか。
将棋界で最も歴史あるタイトルである名人だが、これにつながる順位戦が各棋戦で戦う上でベースになっていることも多い。谷川九段は通算5期獲得で、十七世名人の有資格者。さらに21歳2カ月という最年少名人記録を持っている。この記録は、37年間破られていない。
最年少でのタイトル獲得、二冠を達成した藤井二冠だが、最年少名人の記録更新は茨の道。今期3連勝中のB級2組を1期抜け、さらに来期もB級1組を1期で抜け、その翌年に行われるA級でいきなり挑戦権を獲得、名人戦で奪取に成功するという、ほぼパーフェクトな成績を残さない限り、記録に届かない。B級2組からB級1組、B級1組からA級は、それぞれ昇級枠が2人という狭き門で、それぞれ全勝もしくは1敗といったハイレベルの成績が必要だ。谷川九段は最初の年で足踏みしたが、その後は4期連続で昇級し、一気に名人まで駆け上がった。
新旧の天才対決は、両者とも得意としている角換わりでスタート。プロの間でも非常に研究が進んでいる戦法でもあり、じっくりとした駒組みが続いた。本格的な戦いはこれからだ。
本局の持ち時間は各6時間。先手は谷川九段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【夕食の注文】
藤井聡太二冠 豚しゃぶカレー 谷川浩司九段 酢豚定食
【夕食休憩時の残り持ち時間】
藤井聡太二冠 2時間23分(消費3時間37分) 谷川浩司九段 2時間18分(消費3時間42分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)