将棋の王座戦五番勝負第2局が9月9日に行われ、久保利明九段(45)が永瀬拓矢王座(叡王、28)に127手で勝利、シリーズ成績を1勝1敗のタイに戻した。40代以上のタイトルホルダーが不在となった中、8期目のタイトルを目指す“捌きのアーティスト”が、大きな勝利を手にした。
【中継】久保九段の逆襲始まる 永瀬王座に勝利 1勝1敗のタイに
このまま下の世代に飲み込まれるわけにはいかない。40代半ばにして、自身の成長についても手応えを感じている久保九段が、絶好調の二冠保持者・永瀬王座に快勝だ。出だしは得意の中飛車だったが、その後は攻め筋を模索するように、飛車を左右に移動させ、攻略の糸口を探った。4筋に攻めの拠点を築くと、戦力をうまく集中し徐々に有利、優勢に。自陣の堅さも活かしつつ、確実に相手陣を崩す快勝譜だった。
対局後は「それなりに攻める展開になって、まずまずかなと思ってやっていました。(中盤以降は)少しいい局面もあったと思います」と振り返ると、「ずっと最後の方までよくわからなかったです」と語った。1勝1敗については「1勝できたということで、まずまずかなという感じです」と述べた。
第3局は24日、宮城県仙台市「仙台ロイヤルパークホテル」で行われる。先手は永瀬王座。
(ABEMA/将棋チャンネルより)