将棋の藤井聡太二冠(18)が最年少での二冠・八段昇段を達成した王位戦七番勝負の封じ手が9月14日正午からオークションサイト「ヤフオク!」に出品された。出品されたのは第2局から第4局の3通分。入札価格5000円からスタートしたが、出品から8時間30分経過した時点で、1通の最高価格は1000万円を超える高騰ぶり。3通セットであれば、総額2500万円も超えた。
封じ手は、主に2日制の対局で1日目が終了する際、手番の棋士が次に指す手を紙に書き、翌日2日目の朝、再開前に立会人の手によって開封されるもの。通常は2通だが、当時の王位・木村一基九段(47)の提案により3通に増やし、1通を7月に九州地方を襲った豪雨災害被災地支援のチャリティー品とすることにした。
出品されている3通のうち、第2局と第4局は藤井二冠、第3局は木村九段が第3局を封じたもの。3局分全て、既に500万円を超え、藤井二冠が封じたものは、それぞれ1000万円を超えた。なお、一時は1通につき5000万円という高値にもなったが、不正な入札だったのか、金額が大きく下がった。オークションは20日午後9時に締め切られる。