SKE48・須田亜香里「打姫オバカミーコ」で自分も驚きの映画初主演「握手会があったら絶対ファンの方と泣いちゃます!」
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 本人もファンも驚きの映画初主演だ。SKE48の人気メンバー・須田亜香里が、麻雀漫画原作の「打姫オバカミーコ」で、主人公・丘葉未唯子(ミーコ)を演じることになった。明るく素直な駆け出し女流プロ雀士が、俳優・萩原聖人が演じる元王者の麻雀トッププロ・波溜晴に弟子入り、成長していくラブコメだ。話が来た時は「主演に憧れはあったけど、叶うものだと思っていなくて。最初に監督さんやプロデューサーさんに『私で本当に大丈夫ですか?』って聞いたくらいです」と笑って振り返るほどのビッグサプライズだった。熱心なファンには、朗報に涙した人もいるとか。「握手会があったら、絶対ファンの方と泣いちゃいます!」という喜びを、演じた感想とともに聞いた。

【映像】須田亜香里が映画初主演!「打姫オバカミーコ」

 須田と麻雀の接点は、今から1年半ほど前。麻雀ニュース番組「熱闘!Mリーグ」のアシスタントを務めることになった時点では、全くの初心者だった。それでも芸能界の麻雀好きや番組スタッフ、特に萩原聖人からは指導を受け、徐々にスキルアップし麻雀仲間を増やしていった。そこに訪れた麻雀映画の主役の話。「麻雀に触れていてよかったという以上に、すごい運命や巡り合わせだと思います!麻雀は難しいところもあるけれど、見たりやったりするのは楽しいし、関わらせてもらって本当に幸せだなと思います。だから、お芝居をさせてもらえると聞いた時も、すごくうれしかったです」と、感謝の言葉が止まらなかった。

 SNSでの報告にはファンも即座に反応、大喜びの渦が起きた。「ファンの方も映画で主演という報告は全く予想していなかったみたいで。私と一緒に『いつか映画に出られたらいいね』『一言、二言セリフがあったらいいね』ぐらいのスタンスだったから」と、驚きと喜びを共感した。ファンから涙したという報告を受けると「握手会があったら、みんな泣いていたと思います。私も泣いちゃいます!ファンの方々は本当にピュアで、人のことでそんなに素直に涙を流したり、何かを願ったりって、なかなかできることじゃない。心が洗われます」と、号泣しながら手をしっかりと握り合う光景を想像した。

SKE48・須田亜香里「打姫オバカミーコ」で自分も驚きの映画初主演「握手会があったら絶対ファンの方と泣いちゃます!」
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 バラエティ番組を中心に、各地で引っ張りだこの須田だが、ドラマをはじめとする演技とはちょっと距離があった。48グループによるドラマには出演歴があったが「セリフが1話に1つとか、1つもないとかそんなくらいのちょい役」。それがいきなり映画の主役となり「すごくセリフがたくさんあって感動しました」と、シンプルな理由で驚き、喜んだ。セリフの覚え方もよくわからず、試してみたのはひたすら耳で覚えること。台本にある全てのセリフを読み上げて録音、あとはひたすら「スピードラーニングみたいに丸暗記しようと」聞きまくった。台本を現場に持ち込まないのは劇中でも、普段からも“師匠”と呼ぶ萩原の流儀。「撮影初日に行ったら、萩原さんが持ち込まないのを見て『私が持ち込んでいたらおかしいな』と思ったんですよ。それぐらいしっかり頭に入れておけば、安心してお芝居できるとも思ったし。きっとこれが正解だろうし、それで私も自信が持てると、真似っ子させてもらいました」と、見様見真似でセリフを頭に叩き込んだ。

 麻雀も覚えたて、演技も本格的なものは初となれば、もうパニックだ。須田流の表現だと「使っている筋肉が違う」。身体的な筋肉だけでなく、頭をフル回転するという意味でも、いつもと違う。「バラエティではいろいろなことに挑戦させてもらったんですが、そのどれとも使う筋肉が違って。帰って床で寝て、起きて、朝お風呂に入ってまた出かける、そんな日々でした」と、ハードな撮影を苦笑いしながら思い出した。

 「麻雀を打つ」という演技は、日常を演じるものとは、また違う難しさがある。対局シーンは、ストーリーに沿ったアガリなどが出るように逆算して、専門家により対局者の手牌、山の牌が積み込まれる。これには原作者の片山まさゆき氏も参加した。「めっちゃ難しかったです!リーチしてアガったら裏ドラを開かないといけないのに、頭がいっぱいでそれを忘れてNG出しちゃったり。『ここで私の心の声があって』とか、次はこれ切ってとか、もう頭ギンギンですよ(笑)」。台本には、誰から何点でアガる、という説明はあるが、実際にどんな牌をツモって切るかは、現場に行ってから。切る牌を間違えれば、アガリにならずやり直しだ。「私、一度に2つ以上のことできないのに、3つも4つもやることがあって。ダンスの振りを覚えるのなんて比じゃないですよ!」と悲鳴をあげた。

SKE48・須田亜香里「打姫オバカミーコ」で自分も驚きの映画初主演「握手会があったら絶対ファンの方と泣いちゃます!」
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 悪戦苦闘だったが、主人公ミーコと同じように、素直で明るく吸収力抜群だったこともあり、撮影中にどんどん成長した。師匠・萩原については「自分からは言わないと思うと言ってくださったので『あ、聞いたら教えてくれるんだ』って思ったんです」と解釈するあたり、実に積極的だ。初めて一緒にシーンを撮影した時も、勇気づけられた。「ペアマッチで、私のせいで負けちゃうっていうシーンだったんですけど、ミーコは何を考えているんだろうとか、どう演じていいかわからなくて。一生懸命やったらなんとかなるか、と思って現場に行ったら、萩原さんと一緒に自然に心が動く感じがして、急にすんなりできたんです。それを肌で実感したし、想像していた以上の時間になって感動しました。不安がいい意味での緊張感になって、作品への向き合い方が見つかった気がします」と、演じることの心構えを、演技を通して教えてもらった。

 全力を出し尽くして、一気に撮影を終えた映画初主演作。撮影終盤には「ミーコの気持ちを考えて演じる余裕も出てきた時はうれしかったです」と、自分でも成長を感じることができた。「アフレコした時は、最初に見た時に『おバカだな』って笑っちゃったぐらい、ミーコが愛らしいおバカ加減な作品です。軽い気持ちで楽しんでもらえる作品だし、麻雀にも触れてもらえる。ランチタイムでも、通勤時間でも、そんな時に見てもらえたらと思います!」と締めくくった。人気アイドル・須田亜香里の演技を見終えた後、「ああ、ミーコかわいかったな」と思えたなら、それは“女優”須田亜香里の成長が伝わった証拠だ。

映画『打姫オバカミーコ』
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映画「打姫オバカミーコ」公開前日先行試写会特番
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