「真の最強を決める」

 そんなテーマを掲げ、団体に関係なく選手を募ったのがRISE女子トーナメントだ。10月11日のぴあアリーナMM大会で1回戦、11月1日のエディオンアリーナ大阪大会で準決勝・決勝。ビッグマッチの中で行なわれることも含め、女子キックの歴史でも最大級の闘いと言っていい。

 8人中、タイトルホルダーが6人とハイレベルなメンバーが揃ったこのトーナメントだが、9月26日になって選手の負傷欠場が発表となった。シュートボクシング王者の女神だ。代打として出場することになったのは平岡琴。もともとトーナメントのリザーブマッチに出る予定だったため、調整にも問題はない。リザーブマッチにはMISAKIが出場し、小林愛理奈と対戦することに。

 Krush、RISEと女子トップ戦線で活躍してきた平岡。トーナメント本戦出場を有力視されていたが直近2試合で連敗を喫し、リザーブマッチに回っていた。だが、ここにきての繰り上がりに「自分は持ってる」。さらに「トーナメントには運も必要。自分が優勝するんだと思いました」とも。1回戦で当たるsasoriはタフさで知られるファイターだけに、激しい闘いが展開されそうだ。

 当初、リザーブマッチに回ったことが悔しくて仕方なかったという平岡。それだけにトーナメント出場メンバーへのライバル意識も強いようだ。

「盛り上げる気があるのかないのか分からないトーナメントメンバーをヌルいと思ってました。ぬるま湯につかってるチャンピオンたちに喝を入れたい」

 もちろん、言われた側は面白くない。「私に勝って言ってみろ」とはAyakaのコメント。紅絹はツイッターで「これは久しぶりに腹が立ったよ」と返した。

 このトーナメント、開催発表からプロデューサーである神村エリカの強い言葉が目立っていたのは間違いない。「無難に勝っても評価されない」など、選手に対しての檄も飛ばしてきた。

 しかし試合の主役はやはり選手。神村プロデューサーよりもインパクトを残す選手が出てこなければいけない。その意味でも、リザーブマッチからの繰り上がりで失うものがない平岡の強気ぶりと、他の選手の反応は大きなポイントになりそうだ。

「女子にしか見せられない強さを」 RISE女子トーナメントに各団体王者が集結 【ABEMA 格闘TIMES】
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