プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」10月8日の中継で、解説を務めたU-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)と、“熱血実況”で知られる日吉辰哉(連盟)のトークバトルが勃発。「流れ」や「勢い」が麻雀に与える影響をしきりに口にする日吉の“振り”を、デジタル派雀士の代表格である小林がことごとく受け流すという漫才のようなやりとりが繰り広げられた。
豊富なボキャブラリーで試合の各場面をドラマティックに表現し、時には喉を枯らすほどの“熱血実況”を披露することでおなじみの日吉。持ち前の名調子だけでなく解説者とのユーモラスな会話でも視聴者を楽しませており、8日の中継では“麻雀ロボ”の異名を持つ生粋のデジタル派・小林とのコンビネーションに注目が集まった。
起家からセガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、EX風林火山・滝沢和典(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)の対戦となった第1試合。東1局から東4局まで滝沢、茅森、滝沢、茅森と交互にアガリが出る展開に、日吉は「これはちょっと滝沢と茅森に追い風が吹いてますよね?どう見ても。いかがですか?」と小林に話を振った。すると小林は「僕からは見えないですけど。風って目に見えないですからね」とクールに返答。なおも「雰囲気はいいですよね?」と食い下がる日吉に、小林は「点数状況はいいですね」と応じ、視聴者からは「マジレスw」「風見えない笑」「噛み合わねーw」「こばごー辛辣で草」「雰囲気(点数状況)」といったコメントが殺到した。
さらに茅森が高打点のアガリで親番を連荘すると、日吉はここぞとばかりに「剛さん、アレが来てるんじゃないですか?目に見えないなにかを感じませんか?」「これは来てる!」と誘導尋問のような抽象的な発言を連発。しかしこれにも小林は「目に見えていい手ですね」「点数が来てますね」とつれない反応を示すばかりだった。
客観的なデータを重要視しオカルト的な麻雀論を冷静沈着に否定する小林に、なんとか「流れ」や「勢い」という言葉を口にさせたい日吉。南1局2本場、茅森がラス牌の三万でカンチャンを埋めてリーチをかけた場面では「剛さん!もう許してください!だってラス牌ですよ?これはもう、そういうことですよね?」と嘆願するような口調で迫るも、当の“麻雀ロボ”は「どういうことですかね?」とどこ吹く風。「確率の範疇を超えてますよ!」という追撃にも「超えてはいないですね。低い確率のことは起こっていますが」とまったく動じず、さすがの日吉も「超えてはいないですね……」と白旗を上げるしかなかった。
どこまでも噛み合わないシュールな会話劇に、視聴者は「日吉コバゴーおもろい」「楽しそうやな二人とも笑」「コバゴー面白すぎw」「日吉がちょっと負けるのが草」と大ウケ。対局の内容はもちろんのこと、それぞれの麻雀観やユニークなキャラクターが垣間見える実況・解説の軽妙なトークも、Mリーグをはじめとした麻雀中継の醍醐味だと言えるだろう。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)




