Mリーグ機構は「大和証券 Mリーグ2020」、10月12日第1試合に出場する4選手を発表した。注目は女性選手ながら、全選手を見渡してもスケールの大きさではトップクラスの麻雀を打つ“セレブ”ことTEAM雷電・黒沢咲（連盟）と、優勝のためのポイントゲッターとしてドラフト指名された“ビッグマウス”のKADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾（協会）の対決。この2人の組み合わせが、Mリーグにどんな新しい戦いを見せるか。
昨期はシーズン開幕日に結婚を発表、後に妊娠も明かしたが“セレブ”の名の通り、ほとんど鳴かずに大きな手を作り上げて好成績を残した黒沢。自身開幕戦でもラス親を活かして、ライバルたちを強烈な一撃であっさり逆転、今期初勝利を挙げた。前に出てきたらもれなく高打点、というイメージも強烈に刷り込まれており、上品にリーチの声がかかった時は、他の3人も向かいにくい。
唯一、黒沢の豪快な麻雀の洗礼を受けていないのが今期から新加入の堀。自分の麻雀には確固たる自信を持ち、それはビッグマウスとして表に出るが、これだけ極端に鳴かずに仕上げる対戦相手も珍しいことだろう。真っ向から高打点で立ち向かうか、思うようにアガらせないように動くか。自身2戦目で、どんな引き出しを持っているかも見せどころの一つだ。
個性派2人に割って入るのが、EX風林火山・勝又健志（連盟）。初年度2位チームは、3選手ともプラスで最初の1週間を終える上々のスタートを切った。トータルでプラスを目指すようなクレバーな麻雀が持ち味の勝又ではあるが、チームが昨期リーグ最下位に沈んだこともあり、今期はかなり積極的に前に出ると明言。策がハマれば、他の3人を完封することすら可能だ。
昨期は1年目から華々しいデビューを飾ったU-NEXT Piratesの瑞原明奈（最高位戦）。チームも初優勝を遂げたが、今期は一転、まだ開幕したばかりとはいえ、トップなしのリーグ最下位だ。長丁場とはいえ、一番下というのは居心地の悪いもの。“美女海賊”とも呼ばれる瑞原が、勝利と笑顔を一緒に持って帰れるか。
【10月13日第1試合】
EX風林火山・勝又健志（連盟） 個人10位 ＋20.0
KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾（協会） 個人17位 ▲23.2
TEAM雷電・黒沢咲（連盟） 個人7位 ＋66.8
U-NEXT Pirates・瑞原明奈（最高位戦） 個人22位 ▲45.7
【10月12日終了時点での成績】
1位 赤坂ドリブンズ ＋170.9（6/90）
2位 EX風林火山 ＋100.1（4/90）
3位 KADOKAWAサクラナイツ ＋77.8（4/90）
4位 渋谷ABEMAS ▲2.5（6/90）
5位 セガサミーフェニックス ▲43.7（6/90）
6位 TEAM雷電 ▲62.6（4/90）
7位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲108.8（6/90）
8位 U-NEXT Pirates ▲131.2（4/90）
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各16試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（12試合）に進出し、優勝を争う。
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