Mリーグ機構は「大和証券 Mリーグ2020」、10月15日第1試合に出場する4選手を発表した。開幕から個人2連勝を狙うKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)。前回は女性選手3人に囲まれた中、オーラスの一撃で逆転勝利を収めたが、若手からベテランまで男性選手がそろったこの卓で、どう立ち回るか。
「格闘」の名の通り、チームからは超攻撃的なKONAMI麻雀格闘倶楽部。初年度からエースとしてチームを引っ張るのが佐々木だ。昨期はファイナル進出を逃したことで、初優勝に向けての思いはさらに強まった。悲願達成のために、個人でMVPと+500ポイントを狙うと宣言している“魔王”が、過去2シーズンとは違うスタートダッシュを決めるか。
佐々木の魔力を封じたいのは、他の3人の共通意見。日本プロ麻雀連盟でも、数多く戦ってきたTEMA雷電・瀬戸熊直樹(連盟)が、ストッパーの一番手になる。チームの勝利は、まだ黒沢咲(連盟)が挙げた1勝だけ。通称「クマクマタイム」と呼ばれる親番での連荘が成功すれば、逆にこれを止める方が大変だ。
思い切りのよさで先輩雀士に挑みたいのは、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)。チームの柱、多井隆晴(RMU)が初勝利を運んできたことで、他の3人にかかるプレッシャーも軽減された。相手は誰もが実績十分の強者ばかり。巧みさよりも、勢いで押し切りたいところだ。
よもやの6戦で4ラスという大不振に見舞われたU-NEXT Piratesだが“船長”小林剛(麻雀連合)の踏ん張りで、ようやく出航できる状況が整った。昨期から“キング”と呼ばれ始めた石橋伸洋(最高位戦)が、自分の課題に挙げるのはレギュラーシーズンの成績。自身初勝利を挙げれば、チームの帆にも強い追い風が吹く。
【10月15日第1試合】
KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟) 個人9位 +50.5
渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会) 個人18位 ▲31.7
TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟) 個人14位 ▲10.2
U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦) 個人25位 ▲52.9
【10月13日終了時点での成績】
1位 赤坂ドリブンズ +170.9(6/90)
2位 KADOKAWAサクラナイツ +159.6(6/90)
3位 EX風林火山 +43.9(6/90)
4位 渋谷ABEMAS ▲2.5(6/90)
5位 セガサミーフェニックス ▲43.7(6/90)
6位 TEAM雷電 ▲102.8(6/90)
7位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲108.8(6/90)
8位 U-NEXT Pirates ▲116.6(6/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。




