“夢芝居”の2020シーズンが開演だ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」10月16日の第1試合で、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)が今期初勝利を獲得した。
この試合の対局者は近藤、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)、EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)の並びでスタート。
近藤は開局からテンパイ料で連続加点、東1局2本場でドラ単騎のテンパイを果たすと、これを即リーチに出る。沢崎から赤2枚を内蔵したリーチで押し返されるも、近藤がツモアガリ。リーチ・ツモ・赤・ドラ2・裏ドラの1万8000点(+600、供託1000点)を獲得し、大幅リードを築いた。
こうなると強いのが近藤。元来、「僕は守備派で、攻める時は気持ちを強く持って攻めていくタイプ」と語るように、その後は大きくリスクを取ることはなく、リーチによる打点上昇効率が高い、ドラ1内蔵の平和もきっちりダマテンでアガリを得るなど、盤石の進行とした。
最後は白をポン、1000点で追いすがる2着目の二階堂の親を蹴りゲームセット。近藤は今期1勝目となった。
今期初の勝利者インタビューで近藤は喜色を隠さず、インタビュアー松本圭世に3月23日以来と告げられると「大変ご無沙汰しております!あなたに会うために頑張りました」と深々とお辞儀をするパフォーマンスも。
開幕戦の登板ではトップを逃したが、チーム7戦目での自身初勝利には「早い時期に勝てて良かった」と述べた。さらに近藤は「跳満をアガった以外はなかなかアガれず…。それでも、珍しく普段よりテンパイ料は取れたかな」と、大物手のリードを活かし、大きな失点をせず局消化に成功した、第1試合対局を振り返った。
この日は上位チームとの対戦で、ポイントをプラスにできたことが嬉しいと満足げ。インタビュー最後は松本へ「ポーズはどうやるんでしたっけ?」と茶目っ気たっぷりに振り、お決まりのポーズを決めて見せた。これには視聴者も「ナイスコンビ」「セガで一番かわいいw」といった声が続き、大賑わいだった。
昨期はファイナル名で大失速した近藤、V逸の責任も大きく感じている。3年目の戴冠へこの日まずは1勝、そして昨シーズンは記録にもなった連続ノー放銃での快勝で内容も良し。今期もこの男が個人成績で上位に居続けることになれば、チームの勢いは加速する。
【第1試合結果】
1着 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)5万700点/+70.7
2着 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)3万3400点/+14.4
3着 KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)1万5400点/▲24.6
4着 赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)▲500点/▲60.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
この記事の画像一覧




