Mリーグ機構は「大和証券 Mリーグ2020」、10月20日第1試合に出場する4選手を発表した。注目はスタートダッシュに失敗したKONAMI麻雀格闘倶楽部から登場する前原雄大(連盟)。過去2年もスロースターターというイメージのチームだが、今期も現在8チーム中、最下位。ゴジラ並みとも言われる攻撃力を持つ大ベテランが、3人を蹴散らすシーンが見られるか。
【中継】麻雀格闘倶楽部vsサクラナイツvsフェニックスvs雷電
超攻撃型のスタイルで知られるKONAMI麻雀格闘倶楽部。勢いに乗ればまさに破竹だが、反面ラスが続いて大きく落ち込むこともある。現状では、負の方向に大きく振れている状局だ。個人としても90ポイント近いマイナスになっている前原だが、攻め手に回った時の破壊力は、ファンも知るところ。ハマれば、200に迫ったチームのマイナスを半減させるぐらいの圧勝もある。
この“ゴジラ”を眠ったままにしたいのが、他の3人。その筆頭が、リーグ首位を走るKADOKAWAサクラナイツの堀慎吾(協会)だ。とにかく勝利、ポイントゲットを求められる「優勝請負人」のような役割だが、Mリーグデビュー2戦目で早くも初勝利をあげた。リーグ入り前から、選手間での評判も高い選手だけに、のびのび打つほどその凄さも増してくるだろう。
手強い男性2人に立ち向かう女性2人も好調だ。セガサミーフェニックスの茅森早香(最高位戦)は、早々に今期初勝利をあげると、前回出場時は役満よりも珍しいと言われるチャンカンでアガり、話題にもなった。“天才”と言われるその麻雀センスで、今日はどんな試合を見せるか注目だ。
特徴的な打牌と言えば“セレブ”黒沢咲も負けていない。とにかく鳴かず、高く仕上げ、安いアガリは興味なし。前に出てきた時の迫力は、男性選手のものに全く引けを取らない。上品な所作でリーチを宣言された時、周囲の3人の警戒度は急上昇するだろう。
【10月20日第1試合】
KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会) 個人9位 +48.0
KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟) 個人27位 ▲89.6
セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦) 個人12位 +34.5
TEAM雷電・黒沢咲(連盟) 個人10位 +43.7
【10月19日終了時点での成績】
1位 KADOKAWAサクラナイツ +194.0(8/90)
2位 赤坂ドリブンズ +72.9(10/90)
3位 EX風林火山 +72.8(10/90)
4位 渋谷ABEMAS +52.3(10/90)
5位 セガサミーフェニックス ▲17.4(8/90)
6位 TEAM雷電 ▲62.6(8/90)
7位 U-NEXT Pirates ▲115.2(10/90)
8位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲196.8(8/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。




