プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」10月20日の第1試合で、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)が鉄壁のガードを披露した。怒涛のように押し寄せる当たり牌をすべて手の中にしまい込む吸引力に、ファンからは「さすが天才」「ダイソン茅森」といった反響が寄せられた。
起家から茅森、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)、TEAM雷電・黒沢咲(連盟)の対戦となった第1試合。茅森が掃除機のような「驚きの吸引力」を発揮したのは、微差のトップ目で迎えた南3局2本場だった。
2副露でテンパイしていた茅森に対し、下家でラス目の堀も負けじと仕掛けて4・7筒待ちのテンパイを入れる。次巡に当たり牌の4筒を引いてしまった茅森は、小考の末に役牌・發の暗刻落としで放銃回避。敏感に他家のテンパイ気配を察知して自身の手を見切る冷静さに、視聴者コメント欄には「さすが天才」「素晴らしい」「茅森うますぎ」「押し引きのバランスが神」といった称賛の言葉が躍った。
茅森がオリを選択した直後、親の前原も3・6索待ちのテンパイ。するとここから茅森は前原に当たる3索、堀に当たるドラの7筒を連続でキャッチし、發の3連打で難を逃れていく。さらに2巡後にはふたたび前原の当たり牌である6索を掴み、対子になっていた生牌の白を抜いて耐える茅森。鳴いて短くなった手牌の7枚中4枚が当たり牌という珍しい事態に、実況を務めた松嶋桃(協会)は「茅森が全部持ってくる!」と驚きを口にした。
この“吸引力”には視聴者も「ダイソンしとる」「何枚つかむねんw」「収納上手」「7枚中4枚当たり牌ってw」「ダイソン茅森」「吸引力の変わらないただひとつの天才」と大盛り上がり。さらに「松本並みの吸引力」「松本状態だな」「もってぃーの意思を継ぐ女」など、不運にも当たり牌を掴んでしまうシーンがしばしば見受けられる渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)を引き合いに出すコメントも相次いでいた。
黒沢のポンによって回された海底のツモ番までしっかりと凌ぎ切り、流局に持ち込んだ茅森。最終的なトップこそ前原に譲ったものの、放銃0回の安定感で2着と持ち前の守備力が光った一戦だった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







