これが“麻雀IQ220”と称される男の計算能力だ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」10月20日の中継で解説を務めたEX風林火山・勝又健志(連盟)が、超高速の「条件確認」で視聴者を沸かせる一幕があった。
Mリーグきっての頭脳派として知られるEX風林火山の“軍師”こと勝又。プレーヤーとしての実力もさることながら、打ち手の意図や打牌の効果を丁寧に、かつわかりやすく伝える解説も好評を博している。
起家からKADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)の対戦となった20日の第2試合は、魚谷が3万6100点持ちのトップ目でオーラスに突入。南3局の結果が中継画面の点数表示に反映された5秒後、勝又は「トップ目の魚谷さんはアガれば当然トップ。2着の寿人さんは親番なので連荘ですね」と各選手の着順アップの条件を視聴者に説明し始めた。
実況の松嶋桃(協会)が言葉を挟む間もないほど滑らかに、「3着の瀬戸熊さんは寿人さんと5400点差なので1000・2000のツモアガリで2着。魚谷さんとは1万3700点差なので跳満ツモでトップ。4着内川さんは瀬戸熊さんとの差が8700点なので満貫ツモで3着。寿人さんとは1万4100点差。跳満ツモで2着、満貫直撃だと3着まで」と状況を整理した勝又。解説スタートまでわずか5秒、条件を伝え終えるまで約40秒という驚異のスピードに、視聴者からは「電卓勝又」「数字強すぎやろ」「さすがの勝又先生」「ホント解説うめえ」「勝又さんの真骨頂」「マジで勉強になる」といったコメントが殺到した。
積み棒と供託のリーチ棒によって計算がやや複雑になった1本場、佐々木が魚谷を逆転してトップ目に立った2本場でも、瞬時に各選手の条件を解説してみせた勝又。麻雀の放送対局では恒例のシーンと言えるオーラスの条件確認でも、圧倒的な速度と精度で“違い”を生み出すのがトップレベルのプロたる所以なのかもしれない。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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