大胆なイメージチェンジは心の余裕の表れか。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」10月22日の第2試合で、U-NEXT Pirates・朝倉康心（最高位戦）が今期初勝利を挙げた。9日の試合でお披露目した「北斗の拳」のキャラクター「アミバ」風のヘアバンドは封印したものの、試合後には笑顔で「ネタをいろいろ考えています」と予告した。
第2試合の対局者は起家からEX風林火山・勝又健志（連盟）、KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智（連盟）、セガサミーフェニックス・和久津晶（連盟）、U-NEXT Pirates・朝倉康心（最高位戦）。ここまで勝利のない4選手にとっては、できることなら初トップを持ち帰りたい一戦だ。
そんな状況にあっても「なるべくトップに意識がいかないように」と勝ちを急がず、冷静であることを心がけて対局に臨んだ朝倉。「精神的な余裕を持って麻雀を打つ」というシーズン前に掲げたテーマを、この試合では強敵たちを相手にしっかりと実践する。
親の勝又からリーチが入った東1局、終盤に粘りを見せてテンパイ料を稼いだ朝倉は、続く1本場では6巡目に手応え充分の先制リーチ。9巡目にリーチ・ツモ・赤・ドラの8000点（＋300点、供託1000点）をアガり、試合の主導権を握った。
東4局の親番で、朝倉はリーチ・ツモ・中・ドラの1万2000点を加点してさらにリードを広げる。このところMリーグでは東場までトップ目だった選手が逆転されるという展開が続いていたが、そんなジンクスなどデジタル派の朝倉にとっては関係なし。南1局1本場では追いすがる勝又の親をツモ・七対子の3200点（＋300点）でさらりと流し、東場で築いたアドバンテージを終局までキープするという冷静沈着な試合運びを見せた。
対局内容と同様に注目を集めたのが、朝倉のアミバ風ヘアバンドの有無だ。9日の自身開幕戦で着用し、チームメイトにも「リアルアミバ」とイジられたイメチェンだったが、「ラス引いちゃったんで、縁起悪いかなと思って」と22日の対局では着用せず。それでもアガリの際には視聴者から「さすアミバ」「これはアミバ様」「俺は天才だ！」「この動きはトキ」といった関連コメントが殺到。試合中に更新されたU-NEXT Piratesの公式Twitterでは、“船長”こと小林剛（麻将連合）が形式テンパイを重視する朝倉の雀風を意識した「ケイテンアミバ」という新たなキャッチコピーまで提案した。
初勝利後のインタビューで、朝倉は話題のヘアスタイルについて「また復活するかもしれないです。ネタをいろいろ考えているので」と上機嫌で“次回作”を予告。責任感の強さゆえ鬼気迫る表情を見せることもあった昨シーズンから一転、今期は朝倉のユニークな姿や朗らかな笑顔を見る機会が多くなりそうだ。
【第2試合結果】
1着 U-NEXT Pirates・朝倉康心（最高位戦）4万1300点／＋61.3
2着 EX風林火山・勝又健志（連盟）3万1200点／＋11.2
3着 セガサミーフェニックス・和久津晶（連盟）1万7200点／▲22.8
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智（連盟）1万300点／▲49.7
【10月22日終了時点での成績】
1位 KADOKAWAサクラナイツ ＋95.5（10/90）
2位 赤坂ドリブンズ ＋72.9（10/90）
3位 EX風林火山 ＋62.7（12/90）
4位 渋谷ABEMAS ＋52.3（10/90）
5位 セガサミーフェニックス ＋37.1（12/90）
6位 U-NEXT Pirates ▲33.3（12/90）
7位 TEAM雷電 ▲102.0（10/90）
8位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲185.2（12/90）
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各16試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（12試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
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