ツモってきた超危険牌を前に美女海賊は考え込み、そして止めた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」10月30日の第2試合でU-NEXT Pirates・瑞原明奈（最高位戦）が最後のツモ番で危険牌を“ビタ止め”し、ファンがそのスキル、そして画面に抜かれた表情に心酔するシーンがあった。
場面は南3局、僅差の3着目の瑞原は、アガれば2着以上が大きく近づくタンヤオ・赤・ドラの3900点を四・七万待ちでテンパイする。続いて親の赤坂ドリブンズ・鈴木たろう（協会）も仕掛けて役牌の南のテンパイを入れ、待ちは四万と西のシャンポン。
瑞原と、親を落としたくない鈴木。ぶつかり合いとなった局面で、瑞原はアガリ牌である七万を鈴木に止められてしまい、アガリが遠のく。ここでの鈴木の放銃回避は「神回避！」「さすがゼウス」「すげえええよ」と視聴者も驚愕。解説の渋川難波（協会）も「これはすごい、見えて（待ちを看破できて）ましたね」と絶賛した。
さらにここから勝負は盛り上がった。迂回した鈴木がすぐに七万へ九万をくっつけて再びテンパイを果たすと、今度は瑞原が最後のツモで鈴木へロンとなる八万を引いてしまう。
ここで瑞原は長考。自身のアガリはもうないが、接戦であるがゆえにテンパイ料の収入を逃すのも惜しい。かといって打ち出すのは超危険牌。切るのか、撤退か、たっぷり50秒を費やし、瑞原は後者を選び、見事に放銃を免れた。
この長考、そしてビタ止めには「すげえええええええ」「なんという濃密な流局ｗ」「お見事なのじゃ」「よく我慢した」と賛辞が続き、また瑞原の表情がアップになった際には「サービスタイム」「30分流してもいい」「美人だけに許された長考映像」と、その美しさに魅了されたファンからのコメントが多数投稿された。
またこの対局を解説していた渋川難波（協会）は「素晴らしい1局でしたね」と手放しでやはり賛辞を送っていた。普段から瑞原の「母親」としての自愛に満ちた表情もTwitterなどに投稿されているが、それとは違う盤面をにらむような対局中の険しさ、ギャップにもまた、多くのファンが魅了されている。
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各16試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（12試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
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