試合中は冷静な男も、不慣れな決めポーズは照れくさかったようだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」11月2日の第2試合で、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)が今期2勝目を獲得、チームに10試合ぶりの勝利をもたらした。恒例の勝利者インタビューでは、チームのアイテムを持って初めての決めポーズをやって見せたが、そそくさと消えようとするコミカルな様子に、ファンが沸いた。
どこかで見たポーズに視聴者もすぐに反応した。個人2勝目を振り返った後、堀が見せたのは「サクラブレード」と呼ばれるライトを、剣のようにかざす仕草。リメイク版のアニメが放送中の人気漫画「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」に登場する「アバンストラッシュ」と同じ手の動きだったからだ。初披露となったこの決めポーズにはファンからも「ポーズキター!!!」「おめっとーーーー」「かわいい」「好感度爆アゲ」と多数のコメントが書き込まれた。
この“ホリストラッシュ”、本人は照れていたのか終わった直後にインタビュースペースから消えようとするシーンも。慌ててインタビュアーが引き止めると、「高速でハケるw」「恥ずかしそう」「慣れてないw」とコメントが続き、またチームメイトの岡田紗佳(連盟)がすぐにTwitter上で反応して「何回見ても笑えるww」と、動画を添えて発信していた。
勝利の決めポーズは、これからどんどんと慣れていくだろうが、卓上では強者そのものだった。試合は渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)、U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)、EX風林火山・滝沢和典(連盟)、堀の並びでスタート。東3局、ドラ待ちの七対子をテンパイすると、これを即リーチに。山に2枚残ったドラをしっかりツモって、リーチ・ツモ・七対子・ドラ2で1万2000点をアガった。これで大幅リードを築くと、南場は巧みな仕掛けでライバルのチャンス手を潰し、オーラスは2着浮上を図る滝沢への3900点の放銃となったが、そのままトップで終了した。
試合を振り返ると、「チームの調子が良くなかったので、自分がちゃんとトップを取って、ポイントを持って帰れたのがすごく嬉しい」と、フォア・ザ・チームの精神を垣間見せ、特に多井とのぶつかり合いを回想。「このまま攻められたら多井さんの勝ちパターンになってしまう。勝負に行ったほうがいいかなと」と、相手の勝負手を潰した勝負勘や、独特の思考を解説した。
開幕前の「熱闘!Mリーグ」番組内では、堀には「ホリガールズ」と呼ばれる私設のファンクラブがあると話題に。協会最高峰のタイトル「雀王」や、最高位戦の「飯田正人杯 最高位戦Classic」を獲得する強さと、かわいらしい風貌のミックスで、女性ファンからの支持が急上昇中だ。
【第2試合結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)3万3900点/+53.9
2着 EX風林火山・滝沢和典(連盟)2万4900点/+4.9
3着 U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)2万4700点/▲15.3
4着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)1万6500点/▲43.5
【11月2日終了時点での成績】
1位 赤坂ドリブンズ +281.3(16/90)
2位 EX風林火山 +250.6(18/90)
3位 渋谷ABEMAS ▲16.8(18/90)
4位 KADOKAWAサクラナイツ ▲56.5(18/90)
5位 セガサミーフェニックス ▲68.4(16/90)
6位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲119.6(16/90)
7位 TEAM雷電 ▲130.4(16/90)
8位 U-NEXT Pirates ▲140.2(18/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)