将棋の竜王戦七番勝負第3局が11月8日、京都府京都市の「総本山仁和寺」で2日目を迎えた。1日目は相掛かりの出だしから、両者時間を使って難解な中盤戦を読み合っている状況。午前9時ごろに挑戦者・羽生善治九段が封じた49手目が開かれ、豊島将之竜王(叡王、30)の手番で対局が再開した。今シリーズは1勝1敗のタイ。主導権を握る勝利を挙げるのは、どちらの棋士か。
両者がタイトル戦でぶつかるのは今回が4度目で、過去の3回はいずれも羽生九段の防衛戦。2度は防衛、1度は豊島竜王が奪取に成功している。通算での対戦成績は羽生九段の18勝、豊島竜王の17勝とほぼ互角。ただ、後手番については極端なデータが出ており、24勝11敗と大きく勝ち越し。現在は後手番が9連勝中だ。一般的には、先手がやや有利とされる中、本局でもこのジンクスは活きるか。
今シリーズでは第1局で豊島竜王が、52手というシリーズ最短記録で勝利。第2局は羽生九段が快勝を収めて、五分の星で第3局を迎えている。中盤に入り、両者とも熟考を重ねる中、羽生九段がより時間を使ったことで、1日目の終了時点では豊島竜王が持ち時間で1時間以上リードする状況になっている。
本局の持ち時間は各8時間の2日制で、先手は羽生九段。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【封じ手時の残り持ち時間】
豊島将之竜王 4時間50分(消費3時間10分) 羽生善治九段 3時間38分(消費4時間22分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)