決まり手は得意のダマテン、強い忍者が帰ってきた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」11月9日の第2試合で、KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)が今期初トップを獲得した。
この試合の対局者はセガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)、藤崎、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)、TEAM雷電・黒沢咲(連盟)の並びでスタート。
藤崎は東3局2本場、ツモ・ハイテイ・七対子・赤・ドラ2の1万2000点を獲得。ここまで藤崎は判断に難しい場面が多く、一手違えば大物手を得ることができていたという、実にもどかしい展開があった。そしてたどり着いたこの跳満に、ファンからは「ニンニン!」「きたwww」「忍者よかった!!!」「俺たちの忍者」とコメントが相次いだ。
さらに藤崎は南1局、リーチ・平和・三色同順・裏ドラの8000点を、堅守で知られる近藤からアガってトップ目の石橋をかわす。そして“忍者”のお家芸が出たのは南3局2本場、タンヤオ・赤2・ドラ2の8000点をダマテンでアガってダントツになり、このままトップで終了した。
インタビューでは今期初トップに「山ごもりがうまくいった感じで、ありがとうございます」と茶目っ気たっぷりに喜びを表現。また、この日に試合がなかったチームメイトの高宮まり(連盟)が前日に誕生日だったということを受けて、勝利というお祝いを持ち帰ろうとしていた心中も明かして、「2年前にサーティーンだったので15歳だと思うんですけど、トップ持ち帰りたかったので、良かったです」と、ここでもユーモア全開だった。
東3局1本場、ドラの南をポンして索子のホンイツを目指す黒沢へ、2索は勝負しても1索は押さなかったことを聞かれると、「あれはいかないですよね」とまず一言。続けて、黒沢に対する「人読み」と、鋭い手牌読みについてスラスラと解説。これには視聴者も「まじ天才かよ」「さすが、人を見ていたんだな」「すご!!!!!!」「完全にバレてて草」とその思考力に感嘆の声を上げていた。
このトップでチームはプラス域に。これまで“魔王”こと佐々木寿人(連盟)の孤軍奮闘が目立っていたが、この日は“忍者”がここ一番の勝負強さを見せて6万点近い快勝、今期初勝利。過去3戦の「山ごもり」を経て、この対局では攻めどころを間違えず、効果的なアガリ4回で、攻撃的なチームメイトに負けず劣らず大きなポイントをもたらした。
最後はファンへ向けて「調子としては徐々に上がってきていますので、これからも頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします!」と決めポーズ。また、この対局を見た佐々木はTwitter上において「殊勲のおっさんです。ナイスー!」と祝勝のツイートを投稿していた。
【第2試合結果】
1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)5万8900点/+78.9
2着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)3万300点/+10.3
3着 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)2万2600点/▲17.4
4着 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)-1万1800点/▲71.8
【11月9日終了時点での成績】
1位 EX風林火山 +334.6(20/90)
2位 赤坂ドリブンズ +326.8(20/90)
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +49.6(22/90)
4位 渋谷ABEMAS ▲62.1(20/90)
5位 TEAM雷電 ▲124.3(22/90)
6位 U-NEXT Pirates ▲156.1(22/90)
7位 KADOKAWAサクラナイツ ▲180.2(20/90)
8位 セガサミーフェニックス ▲188.3(22/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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