藤井聡太二冠、無傷の6連勝!“1期抜け”まであと4勝 続く最年少名人への道/将棋・順位戦B級2組
【映像】ABEMAでみる

 将棋藤井聡太二冠(18)が11月11日、順位戦B級2組7回戦で北浜健介八段(44)に114手で勝利、同級での今期成績を無傷の6勝0敗とし単独首位を守った。全10局を戦う同級において、初挑戦で昇級を果たす“1期抜け”まで、あと4勝と迫った。

【中継】藤井聡太二冠、無傷の6連勝!

 前日まで、順位戦で34勝1敗という驚異的な成績を残していた藤井二冠だが、この日もやはり強かった。先手の北浜八段が振り飛車(中飛車)を採用したのに対し、藤井二冠はいつもどおりの居飛車。元振り飛車党の永瀬拓矢王座(28)、生粋の居飛車党・佐藤天彦九段(32)が“藤井対策”とも思われる振り飛車での戦いを挑んでくる中、本局でも対抗形の戦いぶりに注目が集まった。

 順位戦らしく、じっくりと時間をかけた序中盤になったが、夜戦に入ってから本格的な戦いが開始。大駒4枚を全て手中に収めると、北浜八段が豊富な金駒を使って攻めてくるところを的確に対処。自玉の安全度を確保してリードを拡大すると、攻めの手番が回ってきたところで決着をつけた。

 B級2組は25人が参加。上位3人がB級1組に昇級する。勝敗数が同じ場合は、前年度の成績をもとにした順位が上の棋士が優先される。今期から参戦の藤井二冠は25人中21位。昇級には全勝相当の成績が必要だ。対局後、取材に応じると6連勝について「残り4局、精一杯指したいと思います」と語り、次局の相手である野月浩貴八段(47)には「初手合だと思いますが、順位戦なのでじっくり指せればなと思います」と熱戦を誓っていた。

 現在の最年少名人記録は、谷川浩司九段が持つ21歳2カ月。藤井二冠には、この記録を更新する可能性が残されており、今期、来期と続けて昇級し、A級初挑戦で挑戦権を獲得、さらに奪取に成功すれば更新となる。

ABEMA/将棋チャンネルより)

第79期 順位戦 B級2組 第7回戦 藤井聡太二冠 対 北浜健介八段
第79期 順位戦 B級2組 第7回戦 藤井聡太二冠 対 北浜健介八段
棋士が語るマニアック解説
棋士が語るマニアック解説
【会員登録】初回14日間無料で過去の対局・特集を見る
【会員登録】初回14日間無料で過去の対局・特集を見る