プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」11月12日の第1試合で、赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)が果敢にトップを狙ってTEAM雷電・萩原聖人(連盟)から放たれたアガリ牌をスルー。しかし次巡でも同様にアガリ牌を切られ、思わずまばたきを連発してしまう一幕があった。
【動画】見逃し直後にもう1枚切られて悲しげな園田(59分ごろ~)
覚悟を決めた合理的な見逃しではあった。それでも立て続けにアガリ牌を2枚も切られてしまうと、さすがの“麻雀賢者”の心にも堪えたようだ。トップ目のセガサミーフェニックス・和久津晶(連盟)を8100点差で追うオーラスの南4局、園田は6巡目に4・7筒待ちの先制リーチを敢行。ツモればリーチ・ツモ・ドラ2の満貫で文句なしの逆転トップという状況を作り出した。
ここから3着浮上を狙う萩原が仕掛けを入れ、赤ドラを3枚含んだタンヤオのイーシャンテン。攻めるしかないラス目の萩原は、園田の当たり牌である7筒をつかんで迷わず勝負に出る。しかし7筒が河に放たれても、当の園田は微動だにせず。裏ドラが1枚乗ったとしても和久津以外からの出アガリの満貫(8000点)では逆転が叶わないこと、さらに着順ダウンのリスクもほとんどないことを考慮し、順位点の大きいトップにこだわってフリテンになってもツモを続行するルートを選択した。
しかし次巡、またしても萩原がアガリ牌の4筒をツモ切ると、冷静沈着な園田も思わず険しい表情でまばたきを連発してしまう。この状況に“熱血実況”こと日吉辰哉(連盟)は「2回も!2回も!何回取るんだ俺の4・7筒を!萩原さん、2回はまずいよ!」と興奮気味に園田の気持ちを代弁。この時点で4・7筒は山からなくなり、フリテンの園田のアガリは実質的に消滅してしまった。
その後テンパイを入れた萩原もアガることはできず、第1試合は和久津がトップを守り切って終局となった。惜しくも2着に終わった園田は、試合後のインタビューで「ツモったら(順位点の差を含めて)48ポイント、親の役満ですからね。見逃したんだけどな……」と少し切なそうに見逃しの場面を回想。さらに「気にしてもしょうがないんですけど、どうしても『くうぅ!』ってなっちゃいましたね」と冗談を交えて“高速まばたき”の瞬間の心境を明かし、視聴者コメント欄は「ソノケンの表情もう一回見たいw」「2枚目の時の顔は笑った」「人柄の良さがわかるな」「ナイスファイトでした!」と大盛り上がりだった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







