3時間に迫ろうかという超ロングゲームで、“レジェンド解説”と“熱血実況”のトークスキルが輝いた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」11月12日の中継では、土田浩翔(最高位戦)が解説を、日吉辰哉(連盟)が実況を担当。気心の知れたコンビで漫才のようなやりとりを展開し、多くの視聴者を楽しませた。
第1試合から、「アヤ牌」をめぐるオカルトチックなトークで中継を盛り上げた土田と日吉。しかしそのコンビプレーがさらに光ったのは、Mリーグ史上最長となる2時間53分の長丁場となった第2試合だ。ツモと打牌選択がやや噛み合わないTEAM雷電・黒沢咲(連盟)が、東3局2本場にドラ表示牌の七万とドラの八万待ちという難易度の高いシャンポンリーチをかけると、2人の漫才のようなやりとりがスタートした。
土田 怒りのリーチですね。
日吉 イカリーチ!イカリーチ来ましたか、ついに!
土田 これは黒沢の怒りのリーチです。
日吉 どのへんに怒りを覚えてますか、これは。
土田 一歩間違えるとタコリーチになるんですけどね。
日吉 そんなオヤジギャグで返さないでくださいよ!大事なところなんですから!
視聴者コメント欄は「爆笑」「なーにいってんだw」「今日一ワロタ」「タコリーチw」「大草原」「居酒屋解説w」「天才だわ土田w」と大盛況に。腕利きのプロ雀士たちによるシリアスな対局が続く中、“緊張と緩和”のギャップがファンの笑いを誘った一幕だった。
さらに南1局2本場、2着目からトップ浮上を狙う親の赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)がリーチをかけた場面。日吉が山に残ったアガリ牌の枚数をしきりに実況することに対して、「枚数ばかり見てるんじゃまだまだ」と冗談交じりにダメ出しをしていた土田だったが、このリーチには思わず「4枚」と残り枚数をカウント。日吉から「枚数の話しましたね?枚数ばかりにとらわれているようでは……」と痛烈な意趣返しを食らってしまった。
また同局が進行して12巡目に達したころ、土田は唐突に村上のリーチについて“予言”めいたコメントを発した。
土田 次かな、ツモるの。
日吉 まだ1枚も減ってないですね。なにか感じましたか?
土田 うん。
日吉 当たりますからね、土田さんのこれ。
土田 (村上ツモれずを見て)当たんねーよ!
日吉 (下家にアガリ牌が流れ)あ、一個ズレてましたね。
土田 ズレちゃダメなんだよね。占いはね。
日吉 一個ズレたなんて世の中ゴロゴロしてますもんね。
土田 それ9月生まれの運勢じゃないかよ、みたいな話なんで。「8月だよ、俺は」ってことなんですよ。
ノリツッコミ風の高等技術を駆使する2人の漫才トークに、ファンからは「土田予言来ないw」「あたんねぇよは草」「つっちーどうしたw」「M-1に出れる」「何なのこの会話w」「この2人大好き」といったコメントが殺到。第2試合は総局数21局、約3時間という非常に長い対局になったものの、最後まで見届けた視聴者は「楽しかったー」「めちゃ面白かった」「日吉とつっちーでたのしめたぞw」「神回」と大満足の様子だった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)







