難局を乗り越えて手繰り寄せた、待望の今期初トップだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」11月13日の第2試合でU-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)が接戦を制し、今期初トップを獲得した。
この試合の対局者はKONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)、瑞原、渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)、EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)の並びでスタート。
瑞原は東3局、高宮から8000点のアガリ。先行していた日向とのトップ争いの様相となる。その後、一度は二階堂に抜き去られるが、この日の瑞原は中盤からの粘りがあった。南1局にドラのカン七万待ちをリーチすると、オリられない親番の高宮のリーチ宣言牌を捉えて、リーチ・タンヤオ・赤・ドラの8000点を獲得した。
このまま逃げ切りを図りたい瑞原に、今期すでに2勝を挙げ、上り調子の日向が立ちふさがる。南2局にはホンイツ仕掛けで1・4筒テンパイの瑞原へ、日向が5筒を押し返し、両者一歩も引かない姿勢に。結果は流局となったが、美女雀士の鋭いぶつかり合いに、大いにファンも沸いた。また、チャンス手が空振りに終わった瑞原には「運なさすぎ」「なんでだよー」とその不運を共に嘆く声も多かった。
南3局に日向が二階堂から満貫をアガると、南4局を迎えて両者の差は5500点となった。南4局、逆転を期す日向がリーチで瑞原を再度攻め立てる。ツモれば逆転、直撃ではない場合の安目のロンでも裏ドラ次第で瑞原はマクられてしまう。日向に負けじと力を入れてツモる瑞原は、相手の現物待ちとなる五・八万待ちで平和のテンパイを果たす。しかし、戦っているのはこの二人だけではなかった。この局の結果は、4着回避を目指す高宮が二階堂から満貫のアガリ。これにより瑞原の今期初トップが確定した。
点棒の授受が終わると、瑞原が長いお辞儀をする後ろ姿が画面に現れた。この1勝にファンも興奮し、「瑞原良かったよ」「アッキーナおめでとう!」「瑞原さんおめええええ」と勝利を祝うコメントが多数投稿された。
インタビューで瑞原は「トップがないことは気にしていなかったが、ラスが多かったので…」とこれまでの戦いを振り返った。応援をしてくれるファンに向けては「大きなプラスポイントを持ち帰ることができて、ほっとしています」とお礼を述べていた。
美麗海賊・瑞原がようやく2020シーズンの船出を果たした。対局後は自身のTwitterで「なんとかトップ取れました!」とファンへ喜びの報告もあった。いまだチームのトータル成績はマイナスだが、リーグ連覇に向けて航海は始まったばかりだ。
【第2試合結果】
1着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)4万500点/+60.5
2着 渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)3万4000点/+14.0
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)1万6800点/▲23.2
4着 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)8700点/▲51.3
【11月13日終了時点での成績】
1位 EX風林火山 +386.3(24/90)
2位 赤坂ドリブンズ +355.1(24/90)
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲44.2(24/90)
4位 渋谷ABEMAS ▲66.5(24/90)
5位 U-NEXT Pirates ▲77.6(24/90)
6位 セガサミーフェニックス ▲177.6(24/90)
7位 KADOKAWAサクラナイツ ▲177.8(24/90)
8位 TEAM雷電 ▲197.7(24/90)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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