＜大相撲十一月場所＞◇十一日目◇18日◇東京・両国国技館
前頭七枚目・遠藤（追手風）と前頭四枚目・北勝富士（八角）が、およそ１分半に及ぶこう着状態を伴った好取組を繰り広げた。お互いに組み合ったまま長時間の静かな駆け引きが続き、その間、行司が「はっけよ～い」を６回連呼。館内からはその都度、拍手が沸くなどの静かな熱戦にファンからは「静止画？」「スクショみたい」「いい取組」といった声などが寄せられた。
ともに大学時代に活躍した実力者の二人。立ち合いから遠藤が低く当たっていくと、北勝富士もこれをしっかりと受け止め、どちらも一歩も譲らない激しい押し合いへ。遠藤は右下手をとったものの、互いに機をうかがう格好で組み合ったまま動かなくなり、長時間のこう着状態へ。
約１分半が経過した後、遠藤は頭をつけ直し、この状況を打破して前に出たが、はたきながら回り込んだ北勝富士に突き落とされ５敗目を喫した。一方、勝った北勝富士は７勝目を挙げ、勝ち越しまであと一つとなった。
接戦を繰り広げた一番を受けて、ABEMAで解説を務めた元小結・旭道山は「相撲では遠藤さんでしたけど、切れ味は北勝富士さんでしたね」とコメント。続けて「遠藤さんが左を絞りながら頭をつけて前に出ようとして、これは本当にいい相撲でした。でもそこから、北勝富士さんがはたきながら回り込む。ここでしっかり残れば遠藤さんなんですけど、やっぱり北勝富士さんの体の開きがよかったですね」と解説した。
長時間のこう着状態となった好取組を視聴者も固唾を呑んで見守った。ファンからは「まるで静止画」「超高速の攻防で止まって見える」「スクショみたいになってる」といった反響が続々と寄せられた。（ABEMA／大相撲チャンネルより）
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