「妙義龍に“妙技”を見せた！」実況が絶叫若隆景の快勝に解説「昔の霧島関を思い出す」

＜大相撲十一月場所＞◇十三日目◇20日◇東京・両国国技館

　前頭筆頭・若隆景（荒汐）が前頭五枚目・妙義龍（境川）を豪快に突き落とした一番で、実況を務めたアナウンサーのコメントにより、若隆景の“妙技”が注目を集めた。

　立ち合いで左に動いた若隆景。そこを妙義龍が追うように突いて出ると、若隆景は土俵際で体を残し、お互いに右を差してしっかりと組み合う体勢に。その後、妙義龍が先に動いて寄っていき土俵際まで追い詰めたが、筋骨隆々でしなやかな体を駆使した若隆景が土俵際で踏ん張り、うっちゃるように突き落として妙義龍を転がした。勝った若隆景は5勝目。敗れた妙義龍は10敗目を喫した。

　取組を受けて、ABEMAで実況を務めた市川勝也アナウンサーは「妙義龍に妙技を見せました」と一言。解説を務めた元前頭・大岩戸は「妙義龍に妙技を見せたということですか。上手いですね、市川さん」とツッコミを入れると、序盤で土俵際へと追い詰められた若隆景がなんとか体を残したシーンを振り返りつつ「妙義龍はここで決まったと思ったんでしょうね。ところが（若隆景は）残った。今の時代には珍しいですね、あそこで残るお相撲さんは。うっちゃり気味の突き落としを見ると、昔の霧島関を思い出しますね。引き締まった体で」と続けた。

　さらに大岩戸は若隆景について「体幹が強いんでしょうね。決して実力では劣っていないというのがわかります。人気が出ると思いますよ。体格も引き締まっているし、相撲の内容も簡単には諦めないという相撲なので、これから本当に楽しみな力士なのではないでしょうか」と期待を寄せた。

　若隆景が妙義龍に“妙技”を見せつけた一番を受けて、視聴者からは「よく残したね」「土俵際の大逆転」「ベテランのような相撲」といったコメントが相次いで寄せられた。（ABEMA／大相撲チャンネルより）