予想外の不調も“いい風呂の日”にきれいさっぱり洗い流せたようだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」11月26日の第1試合で、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)が10月22日以来となる個人3勝目を挙げた。
この試合の対局者は起家からEX風林火山・滝沢和典(連盟)、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)、近藤の並びでスタート。
過去2シーズン、抜群の安定感でセガサミーフェニックスのポイントゲッターとして活躍してきた近藤。しかし今期は序盤こそ好スタートを切ったものの、10月22日の2勝目以降は苦しい結果が続き、試合前の時点で個人スコアは30人中22位。近藤のマイナスに引きずられるようにチームも最下位に沈んでおり、大黒柱として復活を期する一戦となった。
また、11月26日は語呂合わせから“いい風呂の日”として知られている。近藤は行きつけの日帰り温泉施設があるなど大の風呂好きで、過去に放送された「熱闘!Mリーグ」の密着ドキュメンタリーでは大胆な入浴シーンや湯上りのビールを満喫する姿が話題を呼んだ。そんな近藤に“お風呂の神様”も恩寵を授けたのか、東3局には積極的な副露(フーロ)策が実ってホンイツ・白・ドラの8000点(+300点、供託2000点)のアガリをゲット。トップ目に立って試合の主導権を握った。
さらに続く親番の東4局、ドラと赤ドラを2枚ずつ内蔵したチャンス手からポンでテンパイを入れ、わずか5巡で滝沢からタンヤオ・赤2・ドラ2の1万2000点を直撃。“いい風呂の日”にふさわしい“副露”による満貫2連発で大きく他家を引き離し、その後も「ソツなく打てた」と危なげない試合運びで終局までリードを守り切った。
およそ1カ月ぶりとなる3勝目に、試合後のインタビューでは「良かったです。結構久しぶりですからね」と安堵の表情を浮かべた近藤。リポーターの松本圭世アナから「今日は“いい風呂の日”ということで」と話を振られると、「ゲンがいいというか、そういう日にトップで良かったです」と風呂好きとしてまんざらでもなさそうな笑顔を見せた。
近藤は連投で出場した第2試合を3着にまとめ、セガサミーフェニックスの順位も8位から6位へとジャンプアップ。自身とチームの復調に向けて手応え充分の1日となっただけに、試合後のビールも風呂上がり並みに格別な味だったに違いない。
【第1試合結果】
1着 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)4万7600点/+67.6
2着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)2万8600点/+8.6
3着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)2万3400点/▲16.6
4着 EX風林火山・滝沢和典(連盟)400点/▲59.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)
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