将棋の朝日杯将棋オープン戦の二次予選が11月28日に行われ、屋敷伸之九段(48)が阿部健治郎七段(31)を88手で下し、本戦出場にあと1勝と迫った。
阿部七段の先手で始まった対局は、角換わりから進行。両者激しい攻め合いから阿部七段がペースを握ったかに見られていた。ところが両者1分将棋に入ってからの寄せ合いでは、目まぐるしく形勢が二転三転。屋敷七段が勝勢と思われたところから、今度は阿部七段に即詰みがある状況に。それでも時間に追われてか、この詰み筋の逃すと再び屋敷七段が勝勢となり、決着がついた。
「将棋は逆転のゲーム」とも呼ばれる中、プロの世界でもほんの一手で勝敗が分かれるというのを見せた一局となった。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。2017年度、2018年度に藤井聡太二冠が2連覇している棋戦としても知られている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)