大事なのは結果、そして内容も求める。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」12月4日の第1試合で、EX風林火山・滝沢和典（連盟）が「80点」の内容と採点する今期5勝目を獲得した。アガリ5回、5万点超えと十分な内容に思える勝利も、まだまだ良くなる、そんな手応えを滝沢はインタビューで口にした。
この試合の対局者はKADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳（連盟）、滝沢、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）、セガサミーフェニックス・魚谷侑未（連盟）の並びでスタート。
山場はいきなり訪れた。東1局2本場、親の岡田に先制リーチをかけられると、滝沢は果敢に追っかけリーチ。リーチ・一発・ツモ・タンヤオ・平和・赤の1万2000点（＋600点）をアガり、トップ目へ立つ。その後は東4局に高宮から8000点のロンアガリ。南3局には同じく高宮から再度8000点をアガってダントツに。南4局も自らアガって終局、今期5勝目とした。
対局開始前、自身のTwitter上で「100点の麻雀目指して打ちます！」と宣言。そしてこの快勝劇と、狙い通りのシナリオをこなしたように見えたが、それでも滝沢は「自己採点は80点です」として、勝って兜の緒を締めた。ここまで快調にスコアを伸ばすチーム成績については「200ポイント以上浮いているが、その端数の70ポイントくらいの感覚で打った」と明かし、現状のスコアは気にせず、さらに上を目指すとした。滝沢のこの考えについて、解説の小林剛（麻将連合）は「もう何百ポイントか、上にチームがいるというつもりで打つのがいい、という考え方もありますね」と共感を示していた。
この対局の2日後、12月6日は滝沢の41歳の誕生日。視聴者もこの知らせには「おめでとうございます！」「はいイケメン」「笑顔のタッキーは本当に眩しいな」「やっぱりおまえが一番好きだ！」とコメントが連投された。
先月、自身3連敗を抜け出した今期3勝目の際には、「運だけでもいいから勝ちたい」と切実なコメントもこぼれた滝沢。この日は実力で引き寄せた運を巧みに活かし、結果と共に内容を求める本来の「滝沢らしさ」も十分に発揮した快勝劇だ。自己採点の“80点”には小林も「謙遜していましたが、内容は良かったと思います」と手放しで賛辞を送っていた。
【第1試合結果】
1着 EX風林火山・滝沢和典（連盟）5万1600点／＋71.6
2着 KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳（連盟）3万9500点／＋19.5
3着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未（連盟）1万3000点／▲27.0
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）－4100点／▲64.1
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ（各16試合）、さらに上位4位がファイナルシリーズ（12試合）に進出し、優勝を争う。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
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