鬼怒川。その名の由来は諸説あるが、信ぴょう性が高いとされているのは、読んで字の如く「鬼が怒るように荒々しい流れ」というものだ。この地で温泉が掘り当てられたのは江戸時代の1691年。5代将軍・徳川綱吉により「生類憐みの令」が出された時代のことだ。
 鬼怒川は日光東照宮や輪王寺など、日光の歴史をめぐる拠点としても最適で、日本三大名瀑のひとつ「華厳の滝」や、絶景を楽しめる吊り橋など、全身で大自然を感じることができるのも魅力だ。バブル崩壊後の長い低迷期を経て、近年ではSLの復活運転や増加する訪日外国人の受け入れなどで、再び明るさを取り戻しかけていた。