気持ちの上では3年 沢崎誠、1カ月ぶりトップに本人もファンもホッと一息/麻雀・Mリーグ
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 ようやく得られたトップの喜びに、ベテランは思わずはにかんだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」12月7日の第1試合で、KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)が今期2勝目を獲得した。

【動画】「3年ぶり」という気持ちの1カ月ぶり勝利を手にした沢崎誠

 この試合の対局者は赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)、EX風林火山・勝又健志(連盟)、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)、沢崎の並びでスタート。沢崎は東3局、ツモ・平和・赤・ドラ2で8000点を獲得、この試合先行していた萩原を逆転し、トップ目に立つ。ここ数試合の沢崎はこういったチャンス手を手にしても、テンパイまでに残り1牌が遠く、逆にライバルから攻め立てられ、防戦に回るという局面が多かった。この日はすんなりテンパイ、ツモアガリと、不調を脱するような兆しがみられた。

 そして、二の矢が打てることも好調者の証か。次局に沢崎は絶好のツモを活かしてテンパイ、リーチと出ると、村上が手詰まりとなり放銃となった。これが効果的な裏ドラもあって9600点の加点、さらに沢崎は3者を突き放した。南1局は対子手にもメンツ手にも進める難解な手。沢崎は道中、ターツ選択を見事に正解し、高目二盃口となるレアなテンパイ。これをダマテンとすると、安目を掴んだ萩原から平和・一盃口・赤、3900点のアガリとなった。これには解説の土田浩翔(最高位戦)も「うまーく打ちましたね、キレイな手に仕上がりました」と思わず絶賛するほどの美技だった。

 この後、沢崎はさらに満貫をツモり大量リード、待望の2勝目を獲得した。インタビューでは待ち遠しかった勝利に対して「3年ぶりに取った感じですね」と一言。それでもベテランらしく、不調の時期でも「ずっと落ち着いていました」と語り、「終わった時にプラスになっていればと思っていますから」とあくまで長丁場の戦いであることを強調した。チームはセミファイナルボーダーを争うポジションとなっているが、「僕のせいで(順位が沈んでいて)すみません」と責任感のあるところをみせ、「(優勝チームが決まる)サクラの季節に一杯トップを取りたいと思います」と意気込みを語り、愛刀・サクラブレードを掲げた。

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 沢崎は11月9日を最後にトップから見放され、逆に今期から始まったラスの選手へのインタビューも度々登場。それでも焦りは見せず、この日も試合前は自身のTwitterにおいて「楽しく勝負したいと思います。いざ勝負です!!」と、あくまで普段通り、お気に入りの顔文字と共に思いを投稿していた。試合後は「久々のトップでした。やっと年を越せそうです」と投稿しており、思わずインタビューでは「3年ぶり」くらいと口にしてしまうほど、待望のトップであったことを明かしていた。

 この日のトップにファンもほっと一息、「まだまだ打ってもらいます」「沢崎さん、待ってたよ」「おめでとう!」とエールが投稿され、またにこやかな表情には「マムたんスマイル」「かわいい!」「マムシさんやっぱりいい人すぎ」といった声も連投されていた。

【第1試合結果】

1着 KADOKAWAサクラナイツ・沢崎誠(連盟)4万9400点/+69.4

2着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)2万9900点/+9.9

3着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)1万5700点/▲24.3

4着 EX風林火山・勝又健志(連盟)5000点/▲55.0

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。

ABEMA/麻雀チャンネルより)

1カ月ぶり勝利に微笑む沢崎誠
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二階堂亜樹がニッコニコ
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まさかの1日2試合で満貫親被り4回
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