冬に目覚めた“サクラの王子”内川幸太郎、今期最高スコアの激勝に絶賛の嵐/麻雀・Mリーグ
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 季節外れの桜吹雪が舞っているかのような圧巻の独り舞台だった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」12月10日の第1試合で、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)が今期最高スコアとなる7万6700点を叩き出して圧勝。テンパイ外しをことごとく的中させる見事な手順に、解説や視聴者から絶賛の声が殺到した。

【動画】内川幸太郎、2カ月ぶり勝利は今期ハイスコア

 この試合の対局者はKONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)、内川、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)の並びでスタート。KADOKAWAサクラナイツが下位での順位争いを強いられる中、10月16日の初勝利以来トップがない内川は、エースとして「トップを必ず持って帰る」と闘志をみなぎらせて対局に臨んだ。

 序盤・中盤の手組や打牌選択の巧みさから“手順マエストロ”とも称される内川。親番の東3局には、先制リーチを打ちたい状況でシャンポン待ちのテンパイをゆったりと外し、赤五万もしくはピンズのくっつきを狙ってイーシャンテンを続行する。するとこの狙いがズバリと的中、両面への変化からリーチ・ツモ・赤の7800点のアガリを決めてトップ目に立った。

 圧巻だったのは2着目に後退して迎えた南2局だ。茅森の先制リーチを受けた内川は、マンズの一気通貫が完成したチャンス手をテンパイ。ドラの7索を切れば5・8筒待ちとなるものの、冷静に現物の7筒切りで迂回し、ドラ含みの両面待ちで満を持してリーチを敢行する。するとこれを一発でツモり、リーチ・一発・ツモ・平和・一気通貫・ドラの12000点(供託2000点)でふたたびトップ目に浮上。解説を務めた土田浩翔(最高位戦)は「見事!いいもの見ましたね」と称え、視聴者からも「これはマエストロ」「よくドラ打たずに回った」「このテンパイ外しは出来んわ」と絶賛のコメントが寄せられた。

 このアガリで「集中度が増した」という内川は、南3局の親番で“ゾーン”に入ったかのように猛連荘を見せる。2度の跳満を含む3連続アガリで、持ち点は一時8万点を突破。強烈な桜吹雪のような追い風を受けて躍動する内川のアガリラッシュに、実況の日吉辰哉(連盟)も「桜吹雪が吹いています!対局場がピンクに染まって見えない!」と名調子を披露した。

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 思い切りのいい攻めから4回の放銃を記録しながらも7万6700点でフィニッシュした内川は、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)が記録した今期最高スコアを更新。連投の第2試合もしっかりと2着にまとめ、合計で約100ポイントを稼ぎ出した。師走の冷たい風が街に吹く中、ついに目を覚ました“サクラの王子”の大トップによって、Mリーグには一足早く春が訪れようとしている。

【第1試合結果】

1着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)7万6700点/+96.7

2着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)1万9800点/▲0.2

3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・藤崎智(連盟)2500点/▲37.5

4着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)1000点/▲59.0

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。

ABEMA/麻雀チャンネルより)

歯を食いしばる魚谷
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不振を吹き飛ばす圧勝を手にした内川
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迫力ある攻めで勝利した前原雄大
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Mリーグ 配信情報まとめ
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