「よく耐えた」と絶賛の我慢 魚谷侑未、長考&苦悩の末に勇気ある撤退/麻雀・Mリーグ
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 苦悩がにじむ1分超の長考。最下位に沈むチームのエースが絞り出した答えは、勇気ある撤退だった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」12月10日の第2試合の南4局1本場、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)が見せた好判断に、ファンから称賛の声が寄せられている。

 第1試合で茅森早香(最高位戦)が悔しいラスを喫し、セガサミーフェニックスは8チーム中最下位に転落。39試合を終えた時点でのマイナスは354ポイントと、2019シーズンの準優勝チームは中盤戦にして大きなピンチに陥っていた。ここで浮上を託されたのは、昨期MVPを獲得したエースの魚谷。誰よりもトップを渇望して全力を尽くしたものの、KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)に大きく離された2着目で最終盤を迎えることになった。

 ラス目の赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)が粘り腰を見せて連荘となった南4局1本場、せめてもの2着確保を目指す魚谷は仕掛けを入れた2・5筒待ちのタンヤオでいち早くテンパイ。しかし直後に親の園田から5・8索待ちのリーチが入る。しばらくは危険牌を押して勝負に出た魚谷だったが、2着浮上を目指すKADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)も2副露のピンズのホンイツ・中単騎待ちで参戦。前原を除いた3者による熾烈な順位争いに突入した。

 そんな状況で魚谷がツモった牌は、園田の無筋であり、かつピンズの染め手が濃厚な内川にも危険な4筒だった。ここで魚谷は深呼吸し、苦悩に満ちた表情で長考に入る。覚悟を決めて4筒ツモ切りか、シャンポンに変化してのテンパイ維持か、もしくは完全なオリか。しかしオリを選んだとしても、タンヤオの魚谷の手は中張牌だらけ。残り5回のツモ番を凌げる保証もなければ、園田や内川のツモアガリの可能性も決して低くはない。視聴者コメント欄に「こりゃ辛い」「きっついなあ」といった言葉が飛び交い、カメラが険しい表情を捉える中、1分を超える長考の末に魚谷はテンパイを崩す打三万を選択した。

「よく耐えた」と絶賛の我慢 魚谷侑未、長考&苦悩の末に勇気ある撤退/麻雀・Mリーグ
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 撤退した2巡後、魚谷は園田のアガリ牌である8索を吸収。仮にプッシュを続けていれば、放銃でラスに転落していたことになる。苦しい状況で最善の答えを導き出した魚谷に、ファンからは「よく耐えた」「魚谷凄い」「カッコいい」といった称賛のコメントが無数に寄せられた。

 南1局1本場は流局となったものの、続く2本場で内川がアガリを決めたことで無情にも魚谷は3着で終局となった。しかし連続ラスという最悪の結果を回避したことが、セミファイナル進出を争う土壇場で大きく影響する可能性も充分にある。魚谷の勇気ある撤退をどのように今後に活かしていくのか、レギュラーシーズン残り50試合となったセガサミーフェニックスの戦いぶりに注目したい。

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。

ABEMA/麻雀チャンネルより)

歯を食いしばる魚谷
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不振を吹き飛ばす圧勝を手にした内川
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迫力ある攻めで勝利した前原雄大
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