試合開始わずか33秒で2つのダウンを奪う文字どおりの“秒殺”KO劇にネットが騒然。さらに花道を戻っていく勝者の口から「早く終わりすぎてゴメンナサイ」と謝罪が飛び出すなど、“異例づくし”のKOショーがネットで反響を呼んでいる。
12月13日に両国国技館で開催された「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN~K-1冬の大一番~」のプレリミナリーファイト。北村夏輝と聖也の対戦は、試合開始わずか33秒で2つのダウンを奪う圧巻の“秒殺劇”で幕を閉じた。
「格闘代理戦争」出身のメンバーとしても知られる北村は、今日がプロ3戦目。聖也とのフェイスオフでは身長8センチ以上、さらに長い手足で体格差を感じさせる。
試合開始序盤、距離を縮めて前に出る聖也に対し、下がりながら冷静に対処する北村。すると開始16秒、ロープ際の掴みの攻防を経て、上から振り下ろすような北村のストレートが聖也をとらえ早々にダウンを奪う。
一瞬の出来事にABEMAの視聴者からは「なに今の?」「軽く打ち下ろしただけ」など、驚きの声が殺到。当の聖也も、よもやの一撃に呆気にとられた様子でカウントを聞くと、ここは立ち上がってみせた。
しかし、試合再開直後に一気に間合いを詰めた聖也の動きに合わせるように、北村の強烈な右のカウンターが炸裂。まともに被弾した聖也は1ラウンドで2度目のダウンを喫して敗北となった。
試合時間はわずか33秒。あまりにも早すぎる幕切れにファンからは「うわぁ早い」「カウンターだ」「秒殺だ」の声とともに、絶妙なタイミングで仕留めた北村の技ありの一撃に「今の上手いな」「パンチ全くみえてない」など称賛コメントが並んだ。
北村について言及したK-1の中村プロデューサーも「過去のプロ2戦はいいところが出なかったが、今日は攻撃力、殺傷能力のある部分が出ましたね」と評価。鮮やかな快勝に北村本人も満足そう。花道を歩きながら、突如、カメラに向かって「早く終わりすぎてゴメンナサイ」と謝罪するなど、異例づくしのKOショーにファンからは「謝る必要はない」「いいものが見れた」など反響の声が寄せられていた。