将棋の藤井聡太二冠(18)が12月16日、順位戦B級2組8回戦で野月浩貴八段(47)と午前10時から対局を開始した。藤井二冠は、抜け番1回を挟んで、無傷の6連勝中。今年最後の順位戦の対局で“1期抜け”に向けて、さらに連勝を伸ばせるか。
2020年は最年少タイトル、二冠、八段昇段、銀河戦優勝など、数々の記録を打ち立てた藤井二冠。今期から参戦している順位戦B級2組でも盤石の強さを見せ、6連勝で単独トップに立っている。昇級枠は25人中、上位3人。藤井二冠を追う1敗棋士は3人だが、前年成績をもとにした順位との兼ね合いもあり、本局を含めて残り4局のうち3勝すれば“1期抜け”での昇級が決まる。
谷川浩司九段(58)が持つ21歳2カ月の最年少名人記録にも可能性を残す藤井二冠だが、今期を含めてB級2組、B級1組と1期で通過し、A級1期目で挑戦権を獲得、さらに名人戦で奪取することが条件。かなり厳しく細い道だが、順位戦通算35勝1敗という圧倒的な成績とともに、この後も勝ち進めるか。
対する野月八段は相掛かりや横歩取りを得意とする居飛車党の棋士。10日に行われた朝日杯将棋オープン戦の二次予選では、羽生善治九段(50)を破って本戦出場を果たしている。
持ち時間は各6時間で、先手は藤井二冠。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)