将棋界の最高峰タイトル・竜王を保持し、序列では2位にいる豊島将之竜王(叡王、30)。12月にはタイトル100期を目指していた羽生善治九段(50)の挑戦を退け、自身初のタイトル防衛を果たした。誰もが認める超一流棋士だが、本人にはまるで奢りがない。「やっぱり(序列が)上の方と対戦する時に課題がたくさん見えてきます。いろいろ修正しないと、これから厳しい状況になります」と、口から危機感しか出てこないほどだ。新型コロナウイルスに揺れた中、二冠保持者として活躍したが、豊島竜王はまもなく迎える新たな年に何を求めるのか。