2021年の初戦、めでたい「門松ツモ」による今シーズン第2号の役満が炸裂した。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」1月2日の第1試合で、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)が役満・四暗刻を成就。新たな一年の始まりを祝う強烈な一撃のアガリ牌となったのは、正月飾りの門松の竹を思わせる2索だった。
今期のMリーグで達成された役満は、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)による四暗刻の1回のみ。リーグ史上でもわずか12例という貴重な役満が、新年最初のMリーグ開催日となった2日の第1試合で記録されることになった。
アガリを決めたのは、2020シーズン開幕前にドラフト指名された唯一の“新人Mリーガー”である堀。トップ目で迎えた親番の東4局1本場、それほど見栄えのしない配牌ながら順調に同一牌を重ねると、ツモれば四暗刻となる手を9巡目にテンパイする。堀が落ち着き払った様子でリーチをかけると、コメント欄は「きたあああああ」「うおおおおお」「新年早々でるのか」と大盛り上がり。アガリ牌の2索と五万はともに山に1枚ずつという状況に、「ある!ある!」「残ってます!」と実況の松嶋桃(協会)や解説の渋川難波(協会)のボルテージも最高潮に達した。
リーチから2巡後、堀はツモった9筒を暗カン。滑らかな所作でリンシャン牌に眠っていた2索を掘り起こして手を開くと、渋川は裏声で「あー!いたー!」と絶叫。松嶋も負けじと「出ました!サクラナイツに初日の出!派手すぎる初日の出!」と正月ならではの実況を披露し、視聴者からも「新年早々役満だあああああ」「嶺上四暗刻!」「でかすぎるお年玉w」「あけおめ四暗刻」「新年1発目の役満はめでたい!」といったコメントが殺到した。
4万8000点(+300点)のアガリでトップをほぼ手中に収めた堀は、最終的に持ち点を9万2900点まで伸ばしてMリーグの今期最高スコア記録を更新。本人はもちろんセミファイナル進出を争うチームにとっても、これ以上ない2021年の滑り出しとなった。
また、ハイライト映像で四暗刻の場面が映し出されると、京大法学部卒の才女として知られる実況の松嶋は「門松の2索をツモ」と表現した。牌の図柄を正月飾りにたとえるという風流な実況に、コンビを組む解説の渋川は「今いいこと言いましたね!」と感心。中継を視聴していたファンにも「確かに門松w」「門松うまいw」「ナイスたとえ」「門松2Sは草」と大好評を博していた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)